大学受験生向けの英単語集。
「話題別」ということで、おとぎ話論や環境問題、言語論や政治など、さまざまなテーマが設定され、語彙がまとめられている。
「absorb:吸収する」のように単に英語と日本語の1対1で覚えさせるのではなく、
「absorb light:光を吸収する」といった具合に連語の形で記憶の定着を図る形式。
単語を確認した後は、次のページにある入試問題から選ばれた文章を読む中で実際に使用された例を確認できる。
類語の情報やテーマに沿った内容の補足解説も豊富で、じっくり読み込む価値のある参考書だと言える。
大学生以上にもお勧めだ。
「難しい、上級者向き」などと言われることが多いが、最初に手にとった高2当時、好奇心をかき立てられる内容だと感じた。
連語方式で載っているので覚える労力はそれほど大きくなく、「こんな表現がある!」という驚きから
「もっと知りたい!」という欲求に自然な形でつながり、いい循環が生まれていたように思う。
たぶん、これが「知的好奇心」というものだったのだろう。
参考書の良し悪しを判断する基準に学習動機を生むかどうか、というのがあると個人的には思っている。
中身の情報は意外に大差ないことが多く(リンガメタリカは特徴的で優れていると思うが)、きっちりやり込めば成績上昇につながるものがほとんどで、
そうならないのは途中で飽きて挫折したり、複数の参考書をちょっとずつかじるだけで1冊1冊が身についていなかったりすることが原因として多いと思う。
私個人としてはこの書籍が英語学習への好奇心の引き金になったし、今読み返してみても興味深い内容だと感じる。
このときの好奇心から後の学習姿勢にも影響を与えられたので、単なる英単語集に止まらない良質の学習参考書として本書をお勧めしたい。