人類を分別するには、さまざまな分け方がある。世代別、所属している社会別、性別‥等。この本は、全世界の人を2種類に分ける「男性・女性」という性別の違いによってどのように行動や考え方が異なるかを、大まかに記している。どちらが優れているか否かではなく、どう違うかに焦点をあてて。
日本は約35%、欧米では約半数。・・・これは何を示しているのかというと、離婚率である。人生の一大イベントである結婚をめでたくおこなったにも関わらず、その後あまりにも多くの人が別れてしまうという現実。原因は一概には言えないが、どんな夫婦にも当てはまるのが、気持ちの行き違い。相手のことをちゃんと知っておかないと、とりかえしのつかない展開を引き起こしてしまう。相手のことを知る上で、最も最初にするべきことは異性の特徴を知ること。
著者は、男女ともに根本は原始時代から何も変わっていないと言う。狩猟を担当していた男は、遠くへ視線を投げかける・仲間を組織して集団を作る・獲物を獲る技術を磨くといったことを得意としていたのに対し、家族を守る役目だった女は、近辺の状況を観察するための周辺視野を広げる・いくつもの作業を同時にこなす・相手の感情を察するためのコミュニケーション能力を得意としていて、それは何万年経った今でも変わらないと言う。
だから、自分が軽々しくできることに対しても相手への配慮が必要になる。地図が読めない女性に対してや、気持ちをなかなか察してくれない男性に対しての配慮。
また筆者は脳についても詳しく研究しており、「人々の思考や行動を決めるのは、胎児期に作られる脳の配線と、ホルモンの働きである」と述べている。
これは知らなかったんだけど、人の性が決まるのは父親の23番目の染色体らしい。母親の染色体は全てX型なのだそうだが、父親の23番目の染色体がX型だと女の子Y型だと男の子になるらしい。(参照:http://health.goo.ne.jp/medical/mame/karada /jin048.html)だから、人体や脳はすべて女が出発点となっているのだそうだ。男でも男性ホルモンが足りなくて女の脳のままって人もいるし逆に男性ホルモンが多すぎて女でも男っぽい脳の持ち主はいる。数値でみると、前者は全男性の内の15〜20%、後者は全女性の内の10%があてはまるという。
自分がより男脳か女脳のどちらに近いのか確かめる簡単なテストがあってWeb上にもあったのでUPしときます。(http://iwao-otsuka.com/fm/test/patbr/testbrentv1.pl)
ちなみに、僕が行った結果、1年前は110点であったけど、今回は55点でした笑
男のほとんどは0〜180点、女は150〜300点の範囲に入るそうです。てことは1年前より男らしくなれたってことですね、脳が。笑
最初に読んだ感想としては、人は育った環境で変わるのではなく、生まれてしばらく経った頃にはどんな人間になるのか決まっているという、何とも大胆で夢のない考えをする人だなぁ〜と思った。一生が予め決められてるといわれて嬉しくはないし、あり得ないと思ったから。それは自分自身が1番分かっている。なまければ相応の痛み・悲しみを味わうが、人より頑張れば喜びや楽しみが待っていることを経験してきた。
けど、2回目に読んで気づいたのは、筆者が本当に伝えたかったのは、思考や行動は決まってしまっても、自分が変わりたいと願えば変われるってことだと思う。
何故、この本を執筆したのか正確な理由は計り知れないが、ただ男女の違いを挙げただけで終わりという訳ではなさそうだ。「男はこんな生き物だよ。女はこんな生き物だよ。それぞれが得意・不得意としていることは分かったね。さあ、君ならどうする?」ってことだと思う。努力したくないという思考が出来上がっていたとしても、変わりたいと切に願えばいくらでも変われるはず。自分の経験として、嫌いな自分に見切りをつけてなりたい自分を探していくのは本当にこれでいいのか?と何度も不安になったけど、変わりたいって思い行動を少しづつ変えていったから、ほんの少しだけど変われたと思う。
だから人間もこんなスピーディーな社会で生き延びられたのだろう。狩猟から農耕へそして文明社会と発展してこれたのは、人間特有の考え、行動してきたからだと思う。