本書は、米国人インフォーマントからの聞き取り調査に基づきさまざまな口語表現を頻度順に示したものです。信頼度は高いのですが、気になる点もあります。例えば、「提案する」の項で、My attorney suggested to me to compromise with the company I sued が「非常によく使われる」となっていますが、LDOCE5、MED2、CALD3は、suggest に不定詞を続けてはいけないと注意していますから、私たちは避けたほうが無難でしょう。
また、「議員」の項に、「a Diet member, a member of the Diet は全く使われていない」とありますが、日本の国会を the Diet ということは、英米の辞書にも明記されています。「食餌療法をしている一員」と誤解する米国人は日本の事情を知らないだけですから、私たちは啓蒙に努めるべきでしょう。とは言え、本書には既存の辞書には載っていない貴重な情報が満載されていますから、手元において随時参照していますが、読んでも楽しい辞典です。