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話し言葉の日本語
 
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話し言葉の日本語 [単行本]

井上 ひさし , 平田 オリザ
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

日本語論は、著名な作家、評論家の諸先生方が数多く執筆していますが、それは「書き言葉」における日本語論がほとんどです。 本書は、「話し言葉」を中心に据えて日本語の問題を徹底的に話し合った、今までになかった日本語論です。なぜ「話し言葉」なのでしょうか。それは井上ひさし、平田オリザの両氏が劇作家だからです。戯曲のせりふは、当たり前のことですが、「話し言葉」です。その「話し言葉」を操ってドラマを構成し、観客を笑いと悲しみの感動の世界に導いてゆくのが劇作家の仕事であり、「話し言葉」と日夜格闘しているからなのです。 「話し言葉の敬語」から、「流行語」「ら抜き言葉」「方言」、果ては「井上ひさしの作劇の秘密」まで対論されています。

内容(「MARC」データベースより)

二人の劇作家が「流行語」「ファーストフード店のマニュアル敬語」「ら抜き言葉」など、話し言葉に焦点を当て、日本語の問題を徹底的に話し合った「書き言葉」ではなく「話し言葉」の日本語論。

登録情報

  • 単行本: 302ページ
  • 出版社: 小学館 (2002/12)
  • ISBN-10: 4093873666
  • ISBN-13: 978-4093873666
  • 発売日: 2002/12
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ayam
形式:単行本
「今の日本には『対話が足りない』」というテーマで、二人の劇作家が対談をくりひろげます。「対話」というのは、単なる「おしゃべり」や「うなずきあい」ではなく、簡単に要約してしまうと「違う文脈の人と、どれだけ歩み寄れるか」といういとなみ、として定義されています。
その定義自体には、まったく賛成です。そして、今の日本には「対話」が足りない、ということについても、賛成です。それについての、さまざまな有益な提言も、この本ではなされています。

でも、他の評者の方も書いておられるとおり、この本じたいは「対話」ではないようです。
井上氏、平田氏、どちらもほとんど同じことを発言していて、お二人の名前を入れ替えても、ぜんぜん気がつかないくらいです。(ついでですが、この商品ページの写真にはありませんが、私が購入したものにはお二人の顔写真を並べた帯が付いていて、その二枚の写真も、入れ替えてもわからないんじゃないかと思ってしまいました。デザイナーのいたずらでしょうか?)

平田氏が「井上さんの戯曲では、突然みんなが歌いだしたりするけど、あんなこと普通の日本人はしませんよね」と言ったり、井上氏が「平田君の舞台で、役者が後ろ向いてしゃべるのは、やっぱりどうかと思うよ」と言ったりして、そこからワクワクする議論が展開したりは、残念ながら、しません。そういうのが、「対話」じゃないかと思うんですが。

もうひとつ。この本は日本語論としては面白いですが、演劇論としては、「戯曲の言葉=話し言葉」という定義は、せますぎます。演劇には、語りやモノローグといった、話し言葉を超えたスタイルの可能性が、いくらでもあります。その可能性がまったく無視されているのは、残念としかいいようがありません。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:単行本
 日本語論は数々あるが、話し言葉については議論されることがなかった。それでこの対談が試みられる。井上「自分の大事なメッセージを話し言葉のなかに笑いとともに忍び込ませたいと思っているんです。そんなわけですから、演劇は、大事な素晴らしい装置だと思っています。しかし、演劇という装置は、個人的な視野では動いてくれない」平田「僕たちの仕事は、何か特別な美しい言葉を発明することではなくて、発見することだということでよね」(雅)
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
当代一流の劇作家が二人集まって話をするのだから、当たり前だが面白いのは演劇論である。
本のタイトルは『話し言葉の日本語』であり、「演劇の言葉は話し言葉」だからということなのだろうけれど、
そんな話は早々に切り上げて、芝居の話にして欲しいと思っていたらそうなった。
2人とも分かっていたのである。だいたい「演劇の言葉は話し言葉」という前提自体も間違っているし。

「古今東西優れた戯曲というのは、最初にいちばん大きな事件がある。それに対して人間がどう立ち向かっていくかが演劇」
チェーホフは「フォルテシモで始めて、ピアニッシモで終わる」
忠臣蔵は「いちばん大きな事件は松の廊下」

ぼくが師と仰ぐコントの世阿弥は
「コントは最初の二行、2人が話を交わしたらあとは設定が演者を動かす」

なお、井上ひさしさんは20010年4月に亡くなられた。
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