十三人の客を十二しかない部屋に、ひとりづつ全員泊める方法があるか?こうしたクイズを取り上げ、これが可能なロジック(=詭弁)を紹介しつつ、厳密な正しい論理とは何か、それを展開するためにはどうすれば良いかにアプローチしていく、これがこの本のスタイルです。
強弁・詭弁の類は身の回りを見渡しても多いこと。著者はいかんともしがたい感情論などの強弁は結局は人柄の問題だと述べ、鷹揚に構えることを推奨しています。
詭弁については、1部分だけをみて全体を言ってしまう「部分より全体に及ぼす誤り」であるとか、例えば「AはB。BはC。ゆえにAはC」という当たり前の論理の中で「B」の言葉の定義をはっきりさせておかないと誤った結論を導いてしまうこと、数字には注意することなどの留意点を述べた上で、
2その対抗策として、無理やり説得しようとしない、議論に時間を惜しまない、結論の吟味を忘れない、「わからない」ことを恥じないなどの正しい議論のための原則をリコメンドしています。特に結論の吟味を忘れない、は心しておくことでしょう。ロジックが一見正しそうに見えても、何か結論に違和感を感じるときはもう一度冷静に議論に戻る、ということは詭弁(=誤ったロジック)を防ぐために基本的なことと思われます。