風の強い日
私たちは空の一角でだれかを待っている
言葉は、空中をふわふわ浮いている夢のようなそれを掬おうとして、いっしゅん、その手の縁を掠めた「詩」の感触にふるえる。その、触れたという記憶の余韻。白い紙の上に書かれているものは、たぶんそういうものなんだろう。そこにはもう「詩」そのものは残っていない。ただ、けっして掬うことのできないものへの憧れと渇望があるだけで。
(あとがき)
装丁・君嶋真理子
A4判変型並製ソフトカバー
90頁 2007.10.19刊行
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