何と言う事だ。ミゼラぶるがニート漫画ナンバーワンだと確信していたのにその座を脅かす作品に出会ってしまった。どっちが上かと訊かれても即答出来ません。笑えるけど悲しい、悲しいけど笑える。そんな作品です。主人公は藤田輝幸、36歳。独身で無職。自称・詩人・・・(泣)。ミゼラぶるの葉蔵より年齢が一回りも上で、母親も亡くなっていて両親が存命の葉蔵より状況は更に深刻です(ミゼラぶる知らない人いちいち比較しちゃってごめんなさいね。どっちも好きなので比べたくなるのです。お許し下さい)。無職ですがテレビ、パソコンなど大抵の物は揃ってます。優しい父親、わざわざ部屋におやつを持って来てくれる妹もいます。甘やかすとやっぱこうなるのかと思ったりもしましたが、甘やかされても立派な大人になった人は居るだろうし、結局本人の問題なのかな。葉蔵にも妹がいます。美人だけどガミガミうるさい所まで同じです(因みにカジテツ王子と言う漫画の主人公にも綺麗なお姉さんがいる。やはり口うるさいタイプ)。輝幸は詩人と言うだけあってその時の気持ちを詩にします。しかしその詩を見たある女性にボロクソに駄目出しされます。残念ながら彼に詩の才能は無いのかもしれません。作者が53歳と言うのは驚きました。絵が上手くて見やすく丁寧で古さも感じないのでもっと若い方だと思ってました。キャラの喜怒哀楽の表情が素晴らしいです。あとがきで輝幸は完全に自分と仰ってますが、彼とは違ってよしかわ先生には決して読者の心が響く事の無いヘボ詩を作る見事な才能があると思います。輝幸がこれから良い人生を送れるのか心配になりますが、実は15年後の未来を描いた「初老てるゆき」と言う読切が存在します。ちょっと前の漫画アクション21号に載ってるので興味のある方は読んでみてはどうでしょうか。熟年新人漫画家・よしかわ先生の最後の挑戦、是非成功してほしいですが果たして2巻の発売はあるのでしょうか。2巻が出る気配の無いミゼラぶるとそこは似てほしくないもんですね〜。