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最も参考になったカスタマーレビュー
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
詩の死滅した時代のガイド,
By 野火止林太郎 (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 詩の力 (新潮文庫) (文庫)
初出は毎日新聞社であり、同社記者による聞き書きの1冊。同じ手法で単行本化された『日本近代文学の名作』と同様に格好の日本近現代詩入門となっている。本の「作り方」としてはお手軽には違いないが、やはり大吉本の魅力には抗し難いと評者には思われた。かつて、一般紙には絶対出ないと断言していた吉本だが、こうした「転向」にも倫理的なリゴリズムから脱却したのであろう(やや皮肉)。 「ネオコン」鮎川信夫との盟友関係や、吉増剛造への高い評価は当然だが、宇多田ヒカル、俵万智に対しても一定の評価を与えているところが吉本流だ。 吉本自身が、不器用なまでに倫理的な主題を持っていた詩人ではあったのだが、谷川俊太郎と谷川雁、塚本邦雄と田村隆一が並ぶ結構は刺激的である。 永瀬清子を高く評価するスタンスも「サヨク」的にはどうなるのだろう。全く自在な境地に遊ぶ詩人吉本の面目躍如といったところか? 評者は田村隆一の「明日になれば死ぬ言葉」と鮎川の「繋船ホテルの朝の歌」とともに永瀬の「諸国の天女」を深く愛するが、吉本はその長い詩人としての、また思想家としてのキャリアのなかで、詩作品に対する評価を変えてきたのではないだろうか? その経緯(そんなものがあるとすればだが)はよく知らないが、詩どころか言葉に対する緊張感がまるでなくなってきた現代、吉本のややアナクロな視点が却って新鮮であり、瞠目して読まざるを得ない。
5つ星のうち 4.0
時代,
By むっしゅう (京都市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 詩の力 (新潮文庫) (文庫)
時代と寝なければ時代と格闘しなければ 作品に緊張はない 何物も生まない
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