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試験の社会史―近代日本の試験・教育・社会 (平凡社ライブラリー)
 
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試験の社会史―近代日本の試験・教育・社会 (平凡社ライブラリー) (単行本)

天野 郁夫 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

学校生活のなかで繰り返されるテストや、入学試験・資格試験など、現代日本はまさに試験の社会といえる。明治維新期の日本は、近代化・産業化を図る手段として、中国の科挙を淵源とし、西欧の近代産業社会で発展した試験制度をきわめて積極的に取り入れ、活用していった。日本の学校教育と選抜のシステムはどのようにして作られたのか、そして試験社会はどのような功罪をもたらしたのか。豊富な事例をあげつつ検証する。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

天野 郁夫
1936年、神奈川県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。東京大学教育学部教授、同学部長を経て、東京大学名誉教授。専攻、教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 400ページ
  • 出版社: 平凡社; 増補版版 (2007/02)
  • ISBN-10: 4582766021
  • ISBN-13: 978-4582766028
  • 発売日: 2007/02
  • 商品の寸法: 15.8 x 11.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 日本独特の「試験」制度の成立過程, 2008/9/23
By kaz-p - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
「試験」について、その先進国であったドイツ、イギリスでどのように発達し、
修正が加えられてきたか、ということともに、日本独特の試験制度の成り立ちが
詳しく述べられていました。

試験でのみよい成績を取ることに汲々とすることが、全人格的な教育を阻害する種
になるとの、ある意味当然の危惧が、日本の教育制度の立ち上げ時代から認識されて
いたのだ、という記述からは、当時の日本人が如何に自分の頭で物を考える人たち
であったか、ということに新鮮味すら感じました。
それと同時に、某地方都市で勃発中の「学力テスト」問題の馬鹿騒ぎや
「PISA式学力」云々の報道を少し相対化して見ることができるような気がしました。

本書でもう一つ興味深かったのは、学校の入り口を主に重視してきた日本の試験制度・
学校制度と、日本が本当は手本にしたはずの諸外国での出口重視の制度の、あまりにも
大きな違いが描写されていたことです。

関係資料を、もっと色々読んでみたくなりました。

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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 受験生いや学生全てが必読でしょう, 2007/8/11
By 白頭 - レビューをすべて見る
(TOP 500 REVIEWER)   
身近でありながらよく由来を知らない「試験」について啓蒙されるところが多
かった。受験生の親御さんにも是非お勧めする。ご子息をどういう由来の制度
へゆだねんとしているのか客観的に知ることも大切だと思える。
雑誌掲載の文章ゆえ表現は同時期に平行執筆された『教育と選抜』(『教育と
選抜の社会史』と改題して文庫化されている)より読みやすい。できれば併読
されたい。

明治期に整備された近代学校制度や試験制度が、明治以前の伝統とは人材資源
的にも人々の意識的にも断絶したところに成立したこと。
明治5年の「学制」で端緒についたわが国の近代学校制度は、紆余曲折をへて
官吏登用を主眼とした小学→中学→高等→大学という「標準的なパス」を順次
整備していくなかで、各学校の位置づけや「学級」「試験」の意味合いは微妙
に変化していったこと。わが国固有の卒・入校間の教育水準の不一致(期待学
力ギャップ)からくる「入試」が担う特有の役割や、明治30年代に具体化す
る「学歴」の重視(官僚や専門的職業が「学歴」と結びつくのは西洋でもみら
れた流れだが、企業(ホワイトカラー)と学歴の結びつきは欧州でもごく最近
までみられかったという)。

「増補」ゆへ巻末に「補論 試験の近代・テストの現代」を納める。最近の著
者の関心が伺える。主にM・フーコーに依って、試験、学校制度=監視装置論
をデッサンしている。ボランティア活動歴の有無などを問う最近の「個人性」
評価についても「脱近代化」とみるより、監視制度の「精緻化」としての危惧
を述べており興味深い。
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