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評論集 滅亡について 他三十篇 (岩波文庫)
 
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評論集 滅亡について 他三十篇 (岩波文庫) [文庫]

武田 泰淳 , 川西 政明
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

作家武田泰淳(一九一二―七六)は,一兵士として中国へ渡り,上海で敗戦を迎えた.その時の屈折した心境を日本と中国の違いに着目して綴った評論「滅亡について」(一九四八)は,泰淳の出発点であるとともに,戦後文学がうんだ記念碑的作品である.生涯,文学者としていかに社会とかかわるかを追求したその文学論・作家論の精髄三一篇を収録.

内容(「BOOK」データベースより)

作家武田泰淳は、一兵士として中国へ行き、敗戦を上海で迎えた。その時の屈折した心境を日本と中国のちがいに着目してつづった評論「滅亡について」は、泰淳の出発点であるとともに、戦後文学がうんだ記念碑的作品である。生涯、文学者としていかに社会とかかわるかを追求したその文学論・作家論の精髄31篇を収録。

登録情報

  • 文庫: 374ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1992/6/16)
  • ISBN-10: 4003113411
  • ISBN-13: 978-4003113417
  • 発売日: 1992/6/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 336,296位 (本のベストセラーを見る)
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By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:文庫
「司馬遷の『史記』は殺人の記録である」という武田泰淳は『司馬遷』を書いた。この思想の上に立って「滅亡について」次のように述べ、人類の歴史は滅亡の歴史だとする。。

「戦争によってある国が滅亡し消滅するのは、世界という生物の肉体のちょっといた消化作用であり、月経現象であり、あくびでさえある。世界の胎内で数個あるいは数十個の民族が争い、消滅しあうのは、世界にとっては、血液の循環をよくするための内臓運動にすぎない」

 しかし、また次のようにも言っていることに注意しなければいけない。そこから文化を生むにはその変化の中にも「非滅亡たる一線」がなければならないとする。それを積極的に肯定していかなければならないとする。しかし、今後それが許されるであろうか。近代戦争の性格が、ますます全的滅亡に近づけてゆく傾きにある今日、突然変異に似た人類の破滅の起こりうることを憂慮する。

 その時、ヒューマニズムがどれだけの働きができるであろうか。日本の文化人はそれどう対処していけるであろうか、心もとないことである。

 生涯、文学者としていかに社会と関わるかを追求した文学論の精髄31編が収められている(雅)
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