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証言 沖縄「集団自決」―慶良間諸島で何が起きたか (岩波新書)
 
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証言 沖縄「集団自決」―慶良間諸島で何が起きたか (岩波新書) [新書]

謝花 直美
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

アジア・太平洋戦争の末期、戦場となった沖縄・慶良間諸島の渡嘉敷、座間味、慶留間の島々で、住民の「集団自決」が起きた。何が約六百名もの人びとを死に追いやったのか。これまで黙して語らなかった人を含む、凄惨な戦争の生存者たちが、歴史を書き換えようという動きに抗って、当時の実相や現在の思いを証言する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

謝花 直美
1962年沖縄県生まれ。1990年沖縄タイムス入社。社会部、通信部、学芸部などを経て現在、沖縄タイムス編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 222ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2008/2/20)
  • ISBN-10: 4004311144
  • ISBN-13: 978-4004311140
  • 発売日: 2008/2/20
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:新書
本書は、沖縄戦における慶良間諸島で集団自決・殺害の被害に遭った生存者やその関係者の証言を集めている。沖縄の日本軍はとてもよく戦ったのだが、多くの民間人を巻き添えにした責任はそれとは分けて考えるべきであって、歴史教科書の修正問題に発展した沖縄戦をめぐる昨今の一部の動きは、明確に皇軍に管理責任がある手榴弾などによって行われたという史実に基づいて客観的に判断すれば正しいとは言い難い。一方、軍を非難していた過去の著作側にも不適切な内容を含んだものがあったことも事実だ。よって、結果としてこのような貴重な証言が書籍として歴史に残ったことは評価したい。

ちなみに、世間の一部で喧伝されている軍の命令書の存在なんて言い出したら、ヒトラーがユダヤ人虐殺を指示した命令書も存在しないということを指摘しておかなければならない。ベトナム戦争のソンミ村の悲劇も一般住民の殺害の命令書はない。イラクのアグレイブ刑務所虐待問題も同様。命令書がどうのという主張は単なる詭弁に過ぎない。そもそも、軍の最前線では軍命は文書ではなく口頭伝達が基本である。

沖縄戦における日本軍の作戦方針は、同様に苦しい戦争末期にドイツ軍が海軍全滅と引換えにケーニヒスベルグの150万の民間人を救出した作戦と比べると著しく特徴的だ。加えて沖縄戦では、丸腰の多数の民間人が皇軍により直接殺害されている。ソ連が攻めてきた満州では日本軍の多くが開拓民を見捨てて逃げるという悲惨なことが起きたが、これも現場の混乱に加え関東軍が有事の際は防衛ラインを縮小するプランを持っていてそれを実行しようとしたからである。つまり、重要な点は戦争末期の日本軍は地域を問わず住民の犠牲について考慮しない作戦を立てて実施し始めていたということだ。本書で語られていることは沖縄だけの話ではなく、本土決戦が行われていたら日本中でこういう悲劇が起きていただろう。

戦争の悲惨さを伝えることは第一歩に過ぎない。多くの人が正確な知識を身につけて適切な判断が出来るようになるために、重い口を開いた人々の証言がそのきっかけとして役立つことを願わずにはいられない。
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63 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 辰己 トップ100レビュアー
形式:新書
「集団自決」に対して、軍は強制しなかったとの歴史教科書記述があり、
沖縄が怒った。本書は、集団自決の場にいた人々が自らの体験を語ったもの。
生々しく、しかし淡々としているだけに衝撃的だ。

本書は慶良間島に限っている。しかし、集団自決は沖縄のあちらこちらで起こった。
たしかに軍が「お前等、自決せよ」とは言わなかったかもしれない。
しかし手榴弾を渡され、米軍の恐怖を刷り込まれたら、人間はどうするだろうか。
考えてみただけでわかると思う。

証言の中には、家族が家族を手にかける場面もある。
戦争だから死ぬのは当たり前だと教え込まれ、捕虜になると残虐な仕打ちに会うと言われる。
そういうプロセスが「証言」の形で語られるのが本書だ。

しかし今、軍の関与はなかったと、戦争被害者の証言を無視する方向に動き始めている。
私は何度も沖縄を訪れているが、おじいもおばあも、ほとんどの人が
控えめながらも軍の関与を口にする。「死ね」と言われたわけではないだろうが、
そういう状況に追い込んだのは誰だろうか。
すべて日本軍に責任があったとは言わない。戦争とはもともとそういう不条理なものだ。
しかし少なくとも、「軍は関与してない」とは言えないだろう。
歴史は謙虚に振り返るべきものではないだろうか。
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62 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
重すぎる体験 2008/3/31
By モチヅキ VINE™ メンバー
形式:新書
 1962年沖縄生まれの沖縄タイムス編集委員が、慶良間諸島(渡嘉敷島・座間味島・慶留間島・阿嘉島)の戦争体験者37人に「集団自決(強制集団死)」の体験と、それへの戦後の向き合い方について聞き書きした、2007年の同紙連載記事をもとに、翌年に刊行した本。沖縄戦は本土決戦のための時間稼ぎの戦闘と位置づけられ、軍官民共生共死という方針と軍民混在状況の下で、約80日間で推計15万人の県民を死なせた国内最大規模の地上戦であり、慶良間戦はその最初の地上戦である。住民は予め日本軍から米軍への恐怖心と日本軍の玉砕の論理を叩き込まれ、捕虜になることを禁じられ、戦争中もしばしばいわれなき「スパイ容疑」で日本軍により虐殺された。このような状況下、住民は日米両軍を恐れて戦場を逃げ惑わざるを得ないという、極限的な絶望状態の中に置かれ、正常な判断力を失ったまま、次第に「集団自決」へと追い込まれていく。日本軍も場合によっては、口頭での軍命や手榴弾配布を通じて、住民を「集団自決」へ誘導した。そのため、日本軍不在の島では殆ど「集団自決」は起こっていない。「集団自決」の状況はまさに地獄絵図であり、手榴弾、殺鼠剤、なた・鎌、岩石、ひも等を用いて家族・友人同士が殺しあったのであり、美化は不可能である。生存者と死者を分けたきっかけは全くの偶然である場合が多く、生存者は戦後も顔見知り同士の集落の中で、自責の念を抱えながら、この体験を封印してきた。彼らを証言へと駆り立てたきっかけは、主として元隊長の来沖や、史実を歪めようとする教科書検定であり、著者はこうした「歴史修正主義者」の動きを厳しく批判する。戦争を美化しなければ「国民の誇り」を持てない自称「愛国者」や、「県民大会には11万人もいなかった」的な揚げ足取りにばかり熱心な自称「実証主義者」こそ読むべき本。
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1人1人の証言を細切れにしているので、遺族と著者には申し訳ないのですが
後半部分は眠くなり最後まで読みきることができませんでした。... 続きを読む
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冷静な視点が欠けて、わき腹を晒している
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投稿日: 2008/3/15 投稿者: vatmideo
住民の戦争体験
「集団自決」における軍の強制の有無を巡って歴史教科書記述が今揺れ動いている。そのような中、実際に「集団自決」の場に居合わせた人々が自らの体験を語り、現在の潮流に対... 続きを読む
投稿日: 2008/3/1 投稿者: 小僧
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