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訣別―大前研一の新・国家戦略論
 
 

訣別―大前研一の新・国家戦略論 [単行本]

大前研一
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商品の説明

内容紹介

バカな政府を持つと高くつく。過去の延長線でしか考えない官僚と、政局しか頭にない政治家に任せておけば、日本は衰退する。しかし、バカな政府をつくったのは国民であり、結局のところ自分たちで変えていくしかない。過去に成功した「ニッポン・モデル」はすっかり陳腐化し、硬直化した。いまこそゼロベースの大改革を断行し、新しい日本をつくるときだ。ベストセラー『平成維新』以来の本格的な国家戦略論!

内容(「BOOK」データベースより)

バカな政府を持つと高くつく。過去の延長線でしか考えない官僚と、政局しか頭にない政治家に任せておけば、日本は間違いなく衰退する。しかし、バカな政府をつくったのは国民であり、結局のところ自分たちで変えていくしかない。過去に成功した「ニッポン・モデル」はすっかり陳腐化し、硬直化した。いまこそゼロベースの大改革を断行し、新しい日本をつくるときだ。ベストセラー『平成維新』以来の本格的な国家戦略論。

登録情報

  • 単行本: 264ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2011/11/4)
  • ISBN-10: 4023309826
  • ISBN-13: 978-4023309821
  • 発売日: 2011/11/4
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (24件のカスタマーレビュー)
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60 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
厳しい内容なので人によっては拒絶すると思います。
また日本をテーマにしたマクロな視点の内容です。
しかし著者の数値とポイントまで掘り下げていく姿勢と、国際的な活動の蓄積や実際に多くの重要人物と接している事などに裏付けられた広く深い見識による分析力は他で得る事は出来ないものです。
また分析〜プランまでの構成も非常に美しく、図表は少ないですが多くの内容が含まれている密度の高い力作です。
よって賛同不賛同に関わらず全ての日本に関わる人にお薦めします。

以下、各章と概要
第1章:迷走する日本(福島原発爆発以降の日本を中心にした現状分析)
第2章:混迷の原因は何処にあるか(官僚、政治家、国民、ヒトに主眼を置いた原因分析)
第3章:このままいけば日本は衰退する(今後の日本の予想)
第4章:三つの訣別(ヒトが過去に縛られ硬直化している事を根本の原因として、江戸・明治・戦後と時代を3つに分け過去から訣別しなくてはならないと説く)
第5章:まず、小さな勝利を積み重ねる(他の社会主義国の成功した国と失敗した国の分析、崩壊して這い上がった国の例等を挙げて考え方のヒントを提示。新たなスタートに至る前段階でのアイディア)
第6章:そして、ゼロベースの大改革を断行せよ(税制、地方自治権、教育、合理的な国の運営・・・著者流の新たな国家プラン)

この本に描かれているような家のローンや家族や会社など多くのものを抱えている人と抱えていない人、残りの人生等によって日本の現状と将来に対する考え方は違うものなのでしょう。
私は著者の考えに賛同します。
世界という環境が変わってしまった以上、危機回避の為に現状維持に力を入れるよりも積極的に適応するべきだと考えます。

またこの本の内容に賛同する方は周囲の人との軋轢があるかも知れません。
この先、人の心も乱れるかもしれませんが重要なのは日本人であるという自分のルーツを忘れないと言う事だと思います。
そういう意味ではこの本は日本の将来像を知ると言うより、考え方を吸収するという使い方が正しいのかも知れません。
私は、この本を読んで自分の考えに多くの事を修正・追加出来たので良かったと思います。

厳しい内容ですがこの本には著者の日本への愛情が詰まっていると感じました。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
内容にはもちろん賛否両論があろうと思いますが、個人的には官僚・政治家・国民(自戒の念も含めて・・・)の体たらくに対する著者の批判・憤慨ぶりには大いに共感するところです。
また、日本の2025年ビジョンとして提言されているいくつかの改革案についても、各論への賛否は別としても、過去の延長線上ではない「ゼロベース」での大改革が必要という点において、少なくとも異論の余地はないように思います。

それにしても、このような大胆な改革案がおそらく議論の俎上にすら乗らない政治の現状や、多くの国民が日々視聴する地上波メディアがほとんど(まったく?)取り上げないといった現状に、本当に危機感を覚えます。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 西山達弘 トップ500レビュアー
大前研一による日本再生のための試案。
かつて何度も日本のための処方せんを提示し続けてきた大前研一であるが、ここ最近はいつまでも迷走を続ける日本にあきらめているような言動も多かった。
そういう意味では、本書は大前の最後の処方せんではないかという気もする。

前半は、大震災以降の迷走する日本を徹底的に批判する。計画停電の愚。メルトダウンはしていないと大本営発表を続けた政府。罰則規定までつけた警戒区域の指定の愚。県単位での出荷停止命令の愚。突然の浜岡原発停止の愚。ヘリコプターによる原発への放水作業の愚。などなど数え上げればきりがないが、すべて大前の言う通りである。
加えて震災後の緊急の危機対応をすべき政府が、政局をもてあそびマスコミもこれに乗っかる構図。
など実に情けないかぎりである。

そして、官僚や政治が混迷しているだけではなく、日本国民自身(そういう私も含めて)も「知の衰退」を起こしているが、その原因は、「偏差値教育」にあるという。
すなわち、この国で行われているのは文科省の学習指導要領に従って用意された答えをきちんとできたかだけを問う教育であり、21世紀に求められる「決断力」「判断力」「行動力」を養うことはできない。

そこで大前は、提言する。
一つは、江戸時代から続く幕藩体制からの訣別。
各県に二つづつ設置されている赤字まみれの空港や、となりの街が水不足でも供給されない水利権などがその典型だという。
もう一つは明治時代に行われた廃藩置県からの訣別。
そもそも都道府県や市町村の定義は、明確なものがないというから驚きである。
また、戸籍法自体も時代遅れの産物で、外国人との婚姻も想定されていない。
そして、三つ目が戦後体制からの訣別。
加工貿易立国という戦後体制の成長モデルや均衡ある国土の発展という美名のもとに推し進められたバラマキ公共事業からの訣別である。

これらと訣別したうえで、実に具体的かつ大胆な提言を後半で行っている。
その中身については、ぜひ本書を読んでほしいが、もはや将来に夢を持てなくなりつつある閉塞感に満ちたこの国に、希望の光を与えてくれるのは確かである。

ただ、残念ながら大前の言う大改革を行う政治家もいなければ、それを受け入れるだけの度量をもつ国民でもないように思う。

そういう意味では、高い確率で予想されている日本のデフォルトの後に想定される大改革と見た方が正しいかもしれない。
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