厳しい内容なので人によっては拒絶すると思います。
また日本をテーマにしたマクロな視点の内容です。
しかし著者の数値とポイントまで掘り下げていく姿勢と、国際的な活動の蓄積や実際に多くの重要人物と接している事などに裏付けられた広く深い見識による分析力は他で得る事は出来ないものです。
また分析〜プランまでの構成も非常に美しく、図表は少ないですが多くの内容が含まれている密度の高い力作です。
よって賛同不賛同に関わらず全ての日本に関わる人にお薦めします。
以下、各章と概要
第1章:迷走する日本(福島原発爆発以降の日本を中心にした現状分析)
第2章:混迷の原因は何処にあるか(官僚、政治家、国民、ヒトに主眼を置いた原因分析)
第3章:このままいけば日本は衰退する(今後の日本の予想)
第4章:三つの訣別(ヒトが過去に縛られ硬直化している事を根本の原因として、江戸・明治・戦後と時代を3つに分け過去から訣別しなくてはならないと説く)
第5章:まず、小さな勝利を積み重ねる(他の社会主義国の成功した国と失敗した国の分析、崩壊して這い上がった国の例等を挙げて考え方のヒントを提示。新たなスタートに至る前段階でのアイディア)
第6章:そして、ゼロベースの大改革を断行せよ(税制、地方自治権、教育、合理的な国の運営・・・著者流の新たな国家プラン)
この本に描かれているような家のローンや家族や会社など多くのものを抱えている人と抱えていない人、残りの人生等によって日本の現状と将来に対する考え方は違うものなのでしょう。
私は著者の考えに賛同します。
世界という環境が変わってしまった以上、危機回避の為に現状維持に力を入れるよりも積極的に適応するべきだと考えます。
またこの本の内容に賛同する方は周囲の人との軋轢があるかも知れません。
この先、人の心も乱れるかもしれませんが重要なのは日本人であるという自分のルーツを忘れないと言う事だと思います。
そういう意味ではこの本は日本の将来像を知ると言うより、考え方を吸収するという使い方が正しいのかも知れません。
私は、この本を読んで自分の考えに多くの事を修正・追加出来たので良かったと思います。
厳しい内容ですがこの本には著者の日本への愛情が詰まっていると感じました。