内容紹介
1972年9月の日中共同声明を踏まえた航空・海運・貿易・漁業協定はいかに締結されたのか。政治経済体制の違い、大きな経済格差、対ソ戦略の溝に直面しつつ、日本側は自民党親台湾派議員からの逆風、中国側は外交当局への文革派の容喙などに抗ってなされた交渉の過程を委細に再現する。交渉の当事者が客観的史料に基づき考証。
内容(「BOOK」データベースより)
1972年9月29日の日中共同声明で謳われた、航空・海運・貿易・漁業の4実務協定の交渉はいかになされたか?日中双方の交渉当事者は、台湾問題・対ソ戦略・双方の国内政治問題・両国間の政治体制の違いや経済格差、といった困難な条件に直面しながらも、時々刻々と変化する情勢を読み解きながら、落としどころを探りあいつつ、長丁場の実務交渉を重ね、協定締結に漕ぎ着けた。当時、外務省中国課首席事務官として交渉に当たった著者は、文書開示請求により交渉資料を入手し、当事者へのインタビューなども加えて、客観的史料に基づき交渉過程を初めて再現する。