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記者クラブ―情報カルテル
 
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記者クラブ―情報カルテル [単行本]

ローリー・アン フリーマン , Laurie Anne Freeman , 橋場 義之
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日本のメディアは記者クラブや新聞協会、メディアグループなどがつくり出す「情報カルテル」によって支配されている。この情報カルテルは、報道されるニュースの種類や報道に携わる者の数と構成を制限し、記者と公的取材源との密接な関係をつくり出し、独自報道をする記者とメディアの能力を制限し、政治によって操作・支配されている。その結果、「報道の自由」が事実上制限され、国民は真実を知ることができず、民主社会の発展を阻害しているのである。本書は記者クラブ制度を軸にした情報カルテルの歴史と実態を実証的、批判的に明らかにする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

フリーマン,ローリー・アン
1957年生まれ。1983年に米国カリフォルニア大学バークレー校で修士号(アジア研究)、1986年に北海道大学法学部で修士号(公法・政治学)、1996年にカリフォルニア大学バークレー校で博士号(政治学)を取得。同大サンタ・バーバラ校で、助教を経て2003年から現在まで准教授(政治学専攻)。幼いころを両親とともに日本で過ごしたことから政治、文化をはじめとする日本への関心興味が深く、たびたび研究のために来日

橋場 義之
1947年生まれ。1971年早稲田大学第一政治経済学部卒業後、毎日新聞入社。東京本社社会部、地方部、西部本社報道部で記者・デスク業務に携わり、1998年4月より4年間、編集委員として同紙メディア面を担当。2002年4月より上智大学大学文学部新聞学科教授。日本マス・コミュニケーション学会、情報ネットワーク法学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 355ページ
  • 出版社: 緑風出版 (2011/01)
  • ISBN-10: 4846110184
  • ISBN-13: 978-4846110185
  • 発売日: 2011/01
  • 商品の寸法: 19.4 x 12.8 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
記者クラブの性格を日本の新聞社の成り立ちから歴史的に分析しているのは貴重。
「新聞が多様な視点を与えてくれる」ということが全く期待できない
ことを歴史的な必然としてあらためて確認されてしまい、とても悲しい。
訳者あとがきによると朝日新聞社の記者が著者をサポートしていたらしいが
なぜか朝日からは翻訳がなされなかったらしい。
この点からも記者クラブ問題の陰鬱さが推測される。
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By つくしん坊 トップ500レビュアー
 アメリカ人の研究者による、日本のメディアの「情報カルテル」とも言うべき記者クラブの分析書である。日本では類書がなく(マスコミ研究者は大勢いるのに)、しかも原著の出版から11年遅れての翻訳書出版というところが、既に日本のメディア環境を暗示している。

 記者クラブの誕生は1980年(明治23年)の国会内「共同新聞記者倶楽部」に遡る。それ以来、戦前・戦後を通じて増殖を続け、現在では中央官庁、地方官庁、日本銀行、経団連、大手企業(東京電力を含む)など、なんと約1000(正確な数は誰も知らない)にも及ぶという。本書によれば、日本のメディア報道の約90%が記者クラブを通じた情報源によるとのことである。権力側は記者クラブを通じて情報統制を行い、一方メディア側は、官製情報に頼った安易かつ画一的で、批判精神のない報道を垂れ流す。このような権力とメディアの「共犯」が日本を滅ぼすといっても過言ではない。

 記者クラブの弊害は、福島原発事故で、「直ちには影響がない」「20mSvまでは問題ない」を繰り返す政府に対して、何ら建設的批判を加えない現在のメディア報道で、毎日われわれが目撃しているところである。自由報道協会など、ごく小さな風穴が開けられてはいるが、本書により記者クラブの実態を知ることで、メディア報道に踊らされない「メディアリテラシー」を身に付けたいものである。
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