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記憶汚染 (ハヤカワ文庫JA)
 
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記憶汚染 (ハヤカワ文庫JA) [文庫]

林 譲治
5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

破滅的な原発テロの教訓から、携帯情報端末による厳格な個人認証が課された近未来日本社会。土建会社社長の北畑は、奈良の弥生遺跡から謎の文字板を発見するが、なぜかそれは200年前のものと推定された。いっぽう痴呆症研究に従事する認知心理学者・秋山霧子は、人工知能の奇妙な挙動に困惑していた。2つの事象が交わったとき、人類の営為そのものを覆す驚愕の真実が明らかになる―それは新たなる破滅か、それとも。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

林 譲治
1962年北海道生まれ。臨床検査技師を経て、1995年『大日本帝国欧州電撃作戦』(共著)で作家デビュー。「焦熱の波涛」シリーズ、「兵隊元帥欧州戦記」シリーズなど、確かな歴史観に裏打ちされた架空戦記小説で人気を集める。2000年以降は、『ウロボロスの波動』(早川書房刊)『侵略者の平和』『暗黒太陽の目覚め』など、科学的アイデアと社会学的文明シミュレーションが融合した作品を次々に発表し、新時代ハードSFの旗手として期待を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 392ページ
  • 出版社: 早川書房 (2003/10)
  • ISBN-10: 4150307407
  • ISBN-13: 978-4150307400
  • 発売日: 2003/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
作者のテーマがどこにあるのかよくわからない。物語の大枠を見れば、半村良系の伝奇SFの手法である。しかし、舞台を近未来に設定したせいか、新しいガジェットが登場するたびに地の文で解説が続き、読者が物語世界に入り込めない。読んでいてもぜんぜん臨場感がないので、エンターテイメントとしては失格である。解説にあるように、アイデンティティをテーマにしているともとれる。しかし脳にコンピュータを埋め込めるほどの時代に、個人認証をワーコンという身体から分離可能なデバイスのみに頼るのは、リアリティがない。そんな危ない世界が登場してしまう、背景説明が浅い。アイデンティティ・テーマのSFであれば、近年ではイーガンの作品が出色だが、あれに比べるとお粗末だ。では、作者お得意の組織論がテーマかと言えば、書いてあることは同じ作者の『ウロボロスの波動』とさして代わり映えがしない。オープンソース論では欠かせない『伽藍とバザール』を読んでいれば、目新しいことでもないので、何をいまさらという感じである。結果として、どこに焦点があるのかさっぱりわからない小説で、しかも結末で一気に話の片を付けているため、前半の物語が弱い。どうにもすっきりしない読後感であった。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
人工知能と管理社会の怖さと便利さを軸にして、人間の記憶(ルーツ)の意味を伝える。

ウェアラブルコンピューターや脳の仕組み・考古学・人間の記憶とは肉体から来る。記憶なんて前提条件が確かでないと簡単にねじ曲がる。バカの壁に近い考え方。

人工知能について知りたいときに読むと良い本
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7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
ユビキタス時代を予見する作品としての、携帯の進化したようなガジェットは、色々と紹介されていて興味深かったです。しかしそれだけの様な。

本書の核となる問題=「個人認証情報を簡単にハッキングできる」とする設定は、システム屋の目からするとあまりにも稚拙に感じました。現実的には、どの様なシステムでも人間による手処理を含め二重三重の補償処理があるものです。それが業界の常識だと思います。それを知らずにか、わざと無視したかはわかりませんが、本書の設定は扇動的・ご都合主義的で、リアリティがありませんでした。

この「ご都合主義的」な面はキャラクターの描写にも現れています。

ガジェットを使う世代が妙に他人に優しくなってきている、とする設定(?)には共感できなかったし、個人情報を変更された主人公の葛藤もパニックも全然感情移入できませんでした。ストーリーを進めるためにご都合主義的にキャラクターは人間性を捨ててしまった、そんな感が否めません。薄っぺらです。ストーリーを語る前に、キャラクターをしっかり立ててほしかったです。

あちこちに「無理」を感じて、後味はよくなかったです。
基本的構想が面白かっただけに、残念です。

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