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本書の核となる問題=「個人認証情報を簡単にハッキングできる」とする設定は、システム屋の目からするとあまりにも稚拙に感じました。現実的には、どの様なシステムでも人間による手処理を含め二重三重の補償処理があるものです。それが業界の常識だと思います。それを知らずにか、わざと無視したかはわかりませんが、本書の設定は扇動的・ご都合主義的で、リアリティがありませんでした。
この「ご都合主義的」な面はキャラクターの描写にも現れています。
ガジェットを使う世代が妙に他人に優しくなってきている、とする設定(?)には共感できなかったし、個人情報を変更された主人公の葛藤もパニックも全然感情移入できませんでした。ストーリーを進めるためにご都合主義的にキャラクターは人間性を捨ててしまった、そんな感が否めません。薄っぺらです。ストーリーを語る前に、キャラクターをしっかり立ててほしかったです。
あちこちに「無理」を感じて、後味はよくなかったです。
基本的構想が面白かっただけに、残念です。
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