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記憶はウソをつく (祥伝社新書 177)
 
 

記憶はウソをつく (祥伝社新書 177) [新書]

榎本 博明
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「記憶とは、本当に過去にあったもの」。普通は、そう信じて疑わない。けれど最近の研究では、記憶が必ずしも真実ではないことが明らかになってきている。
記憶は、後で入ってきた情報や、現在の心理状態の影響を受けて刻々と姿を変えてしまうことがある、というのだ。
そう、あなたの記憶は、後になって作られたものかもしれないのだ。自分の記憶が書き換え可能であるなら、記憶で思い出す過去が本当にあったものなのか、誰もが不安になるだろう。
裁判での自白や目撃証言も、人間の記憶が元になっている。記憶があてにならないとしたら、どう真実を見極めたらいいのだろうか。
本書は、そうした記憶のウソについて、最新の研究成果に基づき、さまざまな角度から検証したものである。

内容(「BOOK」データベースより)

思い出はなぜ美しくなるのか?目撃証言があてにならない理由とは?最新心理学が解き明かしたメカニズム「記憶はこうして捏造される!」。

登録情報

  • 新書: 216ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2009/9/29)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4396111770
  • ISBN-13: 978-4396111779
  • 発売日: 2009/9/29
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By crites
形式:新書
 表題の通り、記憶というものがいかに当てにならないかを、心理学の専門家の立場から、非常に読みやすく・わかりやすく書いた本である。

 私自身にとっては特に衝撃的な内容ではなかったが、自分がやってもいないことを、やったと信じるようになるばかりか、出来事の詳細までも自分で創作してしまうという「記憶の捏造」という事実には、衝撃を受ける読者も多いのではないだろうか。

 本書は記憶というものの弱さ・不確かさを冤罪事件などを例に取りながら、それでいて決して重くならず、さらっと読みこなせるように書いている。私が特に有難かったのは、記憶が歪められる原因・メカニズムがいくつも示されている点で、人間の心の中身がどうやって作り上げられるのかを知ることが出来る。昔からこういう本が欲しかった。

 個人的には、フロイトを真に受けて人間不信になった学生のエピソードがとても良かった。『精神分析入門』の始めのほうに「言い間違い」とその理由付けが書いてあるが、あれは理由付けが荒っぽすぎてまったく説得力がないし、あんなものを真に受けたら人間不信にもなるだろう。本書ではカウンセラーによって「抑圧された記憶」を「捏造」されたことから生じた、とんでもない悲劇も論じられている。親にレイプされたという「抑圧された記憶」が、カウンセラーの誘導によって「捏造」されてしまった結果、子が無実の親を訴え、家庭が崩壊するという悲劇である。精神分析というのは罪作りなものだと思う。

 本書は、知的好奇心を満たしてくれると同時に、生きてゆく上で重要な知識を与えてくれる。誰でも読んで理解できる本であり、誰もが読んで理解すべき本である。普及が望まれる本といっていいだろう。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By amazon学術探険 トップ1000レビュアー
形式:新書
この本では主に、偽の記憶が作られてゆく、記憶の変容の過程が著述されています。人が真実ではない自白・証言をしてしまう過程、歪められた記憶によって被る可能性のある負の側面に、スポットが当てられています。
ですが、私は読んでいて正反対の事象を思っていました。
それは「イメージトレーニング」です。
記憶が後天的影響によって歪まされ、自分に不利な変容をきたしてしまうのなら、逆に有利な変容を起こすのもあり得るのでは、「逆もまた真なり」なのではないか? というわけです。
いわゆるアスリートと呼ばれる方々は、どうせ起こってしまう記憶の変容をもポジティブに活用して、自己の能力を高め、引き出すことに成功しているのではないか、と。
素人の浅知恵ですが、そんなことを考えながら読んでいました。

それにしても、記憶というものが実は「憶える時」と「思い出す時」の二段構造になっていたとは驚きでした。そして、「思い出す時」の意識や状況といった“フィルター”が、記憶の変容に重要な役割を持っていることも。
言われてみれば確かに、記憶が「憶える時」のみ働くのであれば、誰もがコンピューターのように正確に「思い出せる」はずですものね。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
自分の記憶は信じられると思っていた。

でもよく考えてみると、最初はそうではないと思っていたこともひとから強く言われるとそんな気がしてくる。ここで既に記憶は変わっているのにこの本を読むまでは記憶はウソをつくという発想はなかった。こうした目から鱗的な話が心理学実験・身近な例とともに盛り込まれている。

人間の五感は主観的で、目は見たいものだけを見、耳はききたいものだけを聞き、それに基づいた記憶とはその後の自分の信じた脈絡に沿って作られる。その主観性の危険についても述べられている。読後は物事を多面的に捉える必要性を感じずにはいられない。

法心理学、人間関係、心理学など、書店のいろいろなコーナーに置かれるべきジャンルの作品で、さまざまな分野の人が読むべきだと思った。
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