以前に、著者の「記憶はウソをつく」を読み、記憶の面白さ(怖さも含めて)や記憶の意外な特徴を知りました。本書はその続編のような内容で、さらに掘り下げた内容になっています。
「「過去は変えられない」そう思っている人が多いはずだ。だが、それは間違いだ。過去は変えられる。」というセンセーショナルな文に始まり、記憶の性質、記憶とモチベーション・コミュニケーションとの関係、記憶力をよくする方法と心理学的根拠、忘却のもつ良い意味と悪い意味、記憶が発想・決断・未来創造・課題解決すべてにかかわっているということなど、驚きの内容になっています。
自分の記憶に弱点があるというのは意外なものでしたし、一番心に残ったのは、”良い未来を手に入れるために自伝的記憶を整理する必要がある”というものでした。なんと、記憶は自分で変えられるのです。それに記憶の性質で考えると、これまで起こったさまざまなことがすごく納得できるんです。
数年前まで脳ブームでしたが、脳は器質的なものであって、機能するのはまさに自分の「記憶」ですね。記憶の不思議にとりつかれてしまいました。