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自分探しというのはしばらく前からの流行りのようなもので、そのブームにはいい加減飽き飽きって感じなのだけれど、そこは吉野朔実ならではの味付けがなされている。
主人公の自分探しに付き合ってくれる同級生の男の子が吉野朔実作品ならではの早熟っぽい感じが何とも言えません。
サスペンス的な展開もドキドキさせてくれます。
記憶というのはとてもあいまいなもので、私たちはときに今日を生きた感覚にすら確証が持てないけれど、それでもなお恋人や友人、そして家族によりどころを求めながら生きていくのかもしれません。
ジュリエットの卵・少年は荒野を目指す等、初期作品群の
深遠な精神世界への入門書としてもおススメです。
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