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記憶のエチカ―戦争・哲学・アウシュヴィッツ
 
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記憶のエチカ―戦争・哲学・アウシュヴィッツ [単行本]

高橋 哲哉
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「ショアー」と従軍慰安婦の証言――戦争の記憶を哲学はどう語るのか.アーレント,レヴィナス,京都学派の思考を批判的に読み直しつつ,戦後精神の忘却と空白を問う.新たな「民族の論理」に抗して.

内容(「MARC」データベースより)

抹殺されたもの、忘却を強いられた者の側に立って、歴史を語るとはどういうことか。アーレント、レヴィナス、ヘーゲル、京都学派の〈世界史の哲学〉を批判的に読み直し、映画「ショアー」を論じつつ、戦争の記憶とその語られざる「声」に耳を傾ける。*

登録情報

  • 単行本: 283ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1995/8/29)
  • ISBN-10: 4000027514
  • ISBN-13: 978-4000027519
  • 発売日: 1995/8/29
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 569,991位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
政治/強者の論理で強制的に忘却させられた人々。

彼/女らの証言は、無限に反復されていかなければなりません。

「繁殖性」、「母性」、「民族」といった物語に回収してしまうことで、

証言の代弁性を限定してはなりません。(cf.本書第4章)

わたしたちには、彼/女らの記憶を継承していく(少なくとも)連累がある。

証言の極限的可能性を追究しなければなりません。。

ハンナ・アーレントの著作を読んだことがないので、かなりの引用がある本書はたいへん勉強になります。

「ポリスという組織は、一種の組織化された記憶である。」

活動(=行為+言葉)の脆さに対するギリシャ人の独創的で前哲学的な救済手段としての、ポリスの創設。

記憶というものが、本来的にいかに政治的であるか!

それにしてもこの本の文体、・・・とか「」とかの強調が多すぎて、読みづらい。

読み手を拒否しているのか(そんなわきゃないけど)、広範な批判を避けるための限定なのか。。
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8 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書は、高橋氏が純哲学的な領域から現代政治の問題へと移行しつつある、そんな過渡的な時期に公刊されたもの。そのため最近の氏の作品とは一味違って、なお専門家的な色彩が濃い。(とはいえ哲学の素人でも十分理解できる)

内容としては、前半二章(と第一章の「補論」)は丸ごとアレントの記憶論に焦点が当てられ、後半はそれぞれ、ヘーゲル的「赦し」における「生者の論理」の問題、レヴィナスの責任論における「ユダヤ民族の絶対的優先」の問題、高山岩男の「世界史の哲学」に見られる帝国主義的言説の問題、に一章ずつ割かれている。

この本の中でとりわけ気になるのは、第五章。高山の『世界史の哲学』から「記憶」の問題につなげるのは、少し無理があるのでは?最後の最後で、高山の「日本民族の血縁的統一性」という議論から、わずかに「起源の忘却による起源の根拠づけ」という形で、「記憶」に触れられてるにすぎない。高山の論理を帝国主義的だというのは妥当だろうが、「記憶」の問題とは少し違う。この章のおかげで、本書の統一性がやや損なわれているのでは・・・。
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15 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
従軍慰安婦問題への関心からこの本を手に取った。第一章を読んで、率直に言って衝撃を受けた。忘却されたことすら忘却されるという恐るべき「忘却の穴」、これは極めて深刻な提言であるだろう。それゆえに、生き延びた人々からの断片的に紡ぎ出される記憶され難い言説を<記憶しなければならない>というメッセージも強く訴えかけてくる。
だがしかし結論部において、「けっして語られることのなかった出来事、けっして記憶されることのなかった出来事があったとすれば、<われわれの現在>はそのことを知らないのだ・・・語られることのなかったいくつもの<絶滅>が、記憶されることのなかったいくつものショアーがあったかもしれないのである」と述べるとき、たしかに倫理的態度としては見るべきものがあるとはいえ、我々は最悪の詐欺者に門戸を開いてしまうことになるのではないのか?記憶され難い記憶を前にして、それが偽の記憶なのか真の記憶なのか、我々はどのように見分けるべきなのか?対立する二つの証言があるとき、いずれを取るべきなのか?本書はこれらの問いには答えてくれないように思われる。
「証言」と言われるものの背後に国家的な諸力が働いていることは今や誰でも知っていることだ(VAW-NETの電話番号はどこと同じだったか?)。このような状況にあって高橋の提言はいささかナイーブに過ぎるのではないだろうか。
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