ブートストラップ、EMアルゴリズム、MCMC法について非常にわかりやすくコンパクトに
解説している本です。コンパクトでありながら、これらをユーザーとして利用するもの
にとっては十分な内容だと思います。解説は明確に分かれているため、
それぞれが必要としている手法についてだけ読むことでも十分に勉強になります。
数式は多いですが、展開がとても丁寧で、より解りやすく説明したいという著者の気持ちが伝わってくる様でした。
まず、ブートストラップについてですが、理論的な解説に併せて直感的にもわかりやすい解説がなされているため、
今までピンとこなかったブートストラップ法についてこの本で初めて理解ができたいと思います。
EMアルゴリズムについては、詳しい議論がなされていて、収束性や尤度の単調増加の保証など、
勉強になります。MCMCについては最近では様々な本で解説がされていますが、この本の解説はコンパクトで、
理論的な側面についてもきちんと説明をしていて短時間で理解が進む様に書かれています。
どの解説も引用文献が整理されており、どの結果がどの文献によるものかについても記載がされています。
そのため、より詳しい勉強をしようと思う人もこの本をとっかかりとすることが良いと思われます。