自分の専攻は物理で情報ではなく、
他の類書を読み通したわけでもないが、
理系教科書の中でも、
書かれているアイデアの高度さと、
その記述の易しさの幅は、
この本がかつて読んだ中では最高のものである。
情報・計算の分野の人の方が、
こういったアイデアの記述には一日の長でもあるのだろうか?
とにかく、目的と論理が(口語的であるにもかかわらず)明確で、
定理の証明の前にある「証明のアイデア」は特に素晴らしい。
内容は、
一巻:DFA(有限決定オートマトン),NFA(非決定〃),PDA(プッシュダウン),REX(正規表現),CFL(文脈自由言語)の解説と等価性、
二巻:チューリング機械
で、どれもこれも、 不思議と曖昧さ無く話が進み、
大変な知的興奮を味わえる。
内容も面白いのだが、それ以上にこのスタイルが圧倒的に素晴らしい。