言霊・神道・量子論を同時に扱った本は、恐らくこれがはじめてだろう。古神道から天皇祭祀が形骸化されるまでの背景が記載されていることで、日本人が言霊をどう扱ってきたかがわかる気がする。本書にある「構文の5階層」を実際に試してみたが、自分が幾重にも客観視できてなかなか面白い。結局、言葉の的確さはそこから生まれるものだと実感される。自分の言葉一つで相手も変わるが、最も影響を受けるのは自分だと思う。しかし、実際にはそれが宇宙全体に影響すると書かれている。祭祀や神事はそれを利用したものだというのだ。確かにそうだろう。オカルトめいた話ではなく、古くからある神話と量子レベルの科学を基点に論じているため、怪しげな路線に走らず、一部驚きながらも確信を持って読めた感がある。