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日本人の歴史、深層心理に「言霊」の思想が深く入り込んでいる。そう著者は指摘する。「言霊」は芸術、文藝の分野には美しく威力を発揮する。しかし、それ以外の分野、特に科学技術、経済、政治、その他現代社会の根底の部分に悪影響を及ぼすとの著者の主張は、珍説ながら非常に説得力のあるものである。
本書の巻末の推薦文は、あの著名な経営コンサルタントの大前研一氏によって書かれている。氏によると本書は近年まれに見るユニークさをもった良書であるとのこと。私も同様に感じた。
それは、4は「死」、9は「苦」に通じるためであるが、無論それらの数字が実際の災厄を齎すわけではない。日本には、その他にも口にできない言葉・表現がいくつもあるが、井沢氏はそれらは全て”言霊”のためという。まず、どうして日本ではそれらを口にしてはいけないのか?を説明し、日常生活から国会での議論まで”言霊”がどれほど日本人を拘束しているのかを明快にしてゆくのである。
誰もがある程度の年齢になれば、そのことがマナーであり、当然のことと考え、無意識に”言霊”に従うようになる。我々はそのことを全く知らない、しかし確実!に日常生活に浸透している。この本でそのような”言霊”の存在を初めて認識することができるのである。
なんか、ちっとも変わらない日本の政治の在り方も... 続きを読む
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