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言語の脳科学―脳はどのようにことばを生みだすか (中公新書)
 
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言語の脳科学―脳はどのようにことばを生みだすか (中公新書) [新書]

酒井 邦嘉
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

言語に規則があるのは、人間が言語を規則的に作ったためではなく、言語が自然法則に従っているからである―。こうしたチョムスキーの言語生得説は激しい賛否を巻き起こしてきたが、最新の脳科学は、この主張を裏付けようとしている。実験の積み重ねとMRI技術の向上によって、脳機能の分析は飛躍的な進歩を遂げた。本書は、失語症や手話の研究も交えて、言語という究極の難問に、脳科学の視点から挑むものである。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

酒井 邦嘉
1964年(昭和39年)、東京に生まれる。87年、東京大学理学部物理学科卒業。92年、同大大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。同年、同大医学部助手。96年、ハーバード大学医学部リサーチフェロー。MIT言語・哲学科訪問研究員を経て、現在、東京大学大学院総合文化研究科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 340ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2002/07)
  • ISBN-10: 4121016475
  • ISBN-13: 978-4121016478
  • 発売日: 2002/07
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 言語屋 トップ1000レビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
1章〜4章は、脳科学(脳研究全般ではなく、言語に関する脳の働きの解明を
目的とする脳科学)と生成文法の関係を説くために書かれたと思われる内容です。
ただし、著者の誤解に基づく思い込みが激しい内容で、生成文法の知識が
少し怪しい部分が垣間見えますし、言語心理学や社会言語学など、
他の言語学を不当に誹謗している書き方で、参考にはならない内容です。

5章〜10章には、本題であり、著者の専門分野である脳科学の話が書かれています。
でもその内容は、著者の研究成果ではなく、今まで過去に他の研究者によって
明らかにされて来た内容を浅く紹介する程度のものです。
著者の専門分野なので、読む前は期待していましたが、
実際は、脳科学の最初歩の内容で、他の入門書で書かれている内容と同じです。
そうしたものをすでに読んでいる方はこの本を読む必要はないと思います。

11章は手話について、12章と13章は言語獲得と脳についての内容です。
これらも他の入門書で書かれている内容と代わり映えせず、
そうしたものをすでに読んでいる方はこの本を読む必要はないと思います。

以上のように、「専門書でなく新書だからね、こんなもんでしょ」って感じの内容です。
ただし、脳科学に関する記述は問題ないのですが、1章〜4章の他分野への批判は、
あくまで著者の誤解や思い込みに基づいた不当なもので、
予備知識のない読者は、著者のこれらの言葉を真に受けてしまう危険があります。
これを理由に星2つとしました。
このレビューは参考になりましたか?
56 人中、46人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
 本書が言語と脳科学に関する一般向けの良書であることに関しては他の書評を見ても言を待たないだろう。しかし、啓蒙書であるからこそ正確で誤解のないように心がけるのは著者にとっての責任ではあるまいか。

 本書には読者を混乱させるような用語の用い方が散見され、中には著者が明らかに誤解をしていると考えられる箇所が多数みられる。その一つが、語彙論主義 (pp. 226-228)である。著者によると語彙論主義とは「あらゆる言語の現象を単語レベルで説明しようとする立場」としているが、言語学者の一般的な見方は、「ある統語的事実を基底-特に語彙部門-において取り扱う分析」であり、一般に入手できるどの入門書でも述べられている基本的な考え方である。このような誤解に基づいて『「○○主義」の呪縛が解けなくてはならない。』と述べているが、果たしてこのような物言いは正当なものといえるのだろうか(最近の生成文法のプログラムは「極小主義プログラム」と呼ばれているそうだが著者にとってはこの「極小主義」も「○○主義」のうちに入ってしまうのだろうか)。

 さらに「心理言語学」批判を展開している箇所がある(p.113)。心理言語学の問題は「言語使用を説明しようとしない文法理論は、心理学的に不当であり不完全だと主張する」と述べているが、この箇所は、この意見が心理言語学者一般の意見であるかのような印象を与えかねない。しかし Chomsky 自身が述べているように、言語知識の使用を解明する学問としての「心理言語学」は言語研究の中心課題の一つといえるだろう。そのような心理言語学の研究をないがしろにし、不当に評価しているのではないか。

 これらの指摘は「本書の目的からすると些細な問題である」という意見もあろうが、しかし、啓蒙書であるからこそ正確で誤解を招かないように書くことが著者の責任なのではないだろうか。

このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By チャックモール トップ500レビュアー
形式:新書
この本から得られることは大きく二つ。
一つはそのものずばり
「言語に関する脳科学の最新の知見がわかる」
ということ。
非常に明瞭な文章で、「言語の獲得のプロセス」「脳のどの部分で言語処理が行われるか」などが語られます。

もう一つは、
「チョムスキーのすごさを再認識させてくれる」
ということ。
チョムスキーの「生成文法」というのは、すごいすごいと言われつつ、門外漢には何がすごいのかいまいちピンと来ないところもあった。
だが、本書ではかなり熱のこもった「生成文法のすごさ論」が語られ、私のような人間にも「なるほど確かにすごいな」と思わせるような内容になっている。

他にも「手話と言語の関係」「幼児期の言語習得」など、興味のあるテーマが満載。
そんなこんなで非常に内容の濃い一冊です。
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サイエンスなのはいいが。
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