米原さんは対談の女王だと信じているのでこの本も楽しめました。
プラハにあるソ連が設立運営していた学校は米原さんを形作った原体験の一つになっていることは間違いないと思います。この本にもしょっちゅう出て来ます。先生は道徳的じゃなくてもいい、教え方が上手かったらそれでokだったとか、本を上手に読めてその後先生が、それを要約して下さいと言うこと等々あの堅苦しいイメージのソ連がそんな教育をしていたのかと脅かされることがいっぱい出てきます。
プラハから日本に帰国してなじめなかったこともあったらしくて、その後同級生に「私はイジメに遭ってた?」ときくと同級生だった人は「米原さんの言葉がきつくて・・・」と逆の事を言われたようです。
通訳での有名人体験の話もどっさり出てきます。ゴルバチョフは哲学者みたいに思索型で自分の言葉に酔う人。サハロフの奧さんは本当にひどかったこと、ある亡命者は「本当は国に帰りたい」とうめいたことと言葉と人間の話、日本という国とその社会の特徴も浮かび上がる深い対談が詰まっています。