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言葉の誕生を科学する (河出ブックス)
 
 

言葉の誕生を科学する (河出ブックス) [単行本]

小川 洋子 , 岡ノ谷 一夫
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

言葉は〈求愛の歌〉から生まれた。鳥のさえずり、クジラの泣き声、ハダカデバネズミの歌……言語以前の“歌”から、人間だけが“言葉”へとジャンプした謎に、人気作家と気鋭の科学者が迫る!

内容(「BOOK」データベースより)

鳥はなぜうたうのか?鳥がうたうのは、求愛のため、繁殖のためである。しかし、そのことで鳥の歌は次第に複雑になっていった。人間は、なぜ言葉を話しはじめたのか?人間も言葉以前にうたっていたのではないか?長い進化の過程で、人間だけが、ある時「歌」から「言葉」へと、大いなるジャンプをなしとげた。いまだ謎であり続ける、人間が言葉を得て、心を持つに至る悠久の時間に、初めて光をあてる。

登録情報

  • 単行本: 200ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2011/4/13)
  • ISBN-10: 4309624308
  • ISBN-13: 978-4309624303
  • 発売日: 2011/4/13
  • 商品の寸法: 18.2 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
異性に愛を伝えようとする歌のなかから言葉は生まれた。。そんなロマンチックな仮説に基づき言語の起源を探究する実験を続けている神経生態学者の研究室に、圧倒的な大部分を沈黙が支配するこの世界のまだ誰もふれていない場所に言葉を届かせることが巧みな小説家が訪問。そこでの対談の記録となる本だが、非常に面白い。科学者ながら文学も愛好する前者がわかりやすい表現で研究の最先端を語れば、柔軟な理解力とイマジネーションの豊かさを兼ね備えた後者が巧みにこれに応答し、ときには前者の研究の今後の展開につながるような異様に鋭い発言までしてみせる。
実験に貢献してくれる動物たちの興味深い生態から現代の情報社会を生きる人間たちのコミュニケーションの状況まであちらこちらに進んではいつも言葉の起源と本質に戻ってくる対話は、やがて心のはじまり、時間のはじまり、そして神のはじまりにまで思考が及んでいく。この世界のいつかどこかの存在が言葉を獲得したとき、あるいは獲得させれらたとき、そこで何が終って何が始まり、何が終わりにむかって始まったのか、実に色々と考えさせてくれる好著であると思う。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
 言語の起源を明らかにしようとする知的試みは近年、各種関連領域の興隆を受けて、一定の盛り上がりを見せているようである。
 本書は前作の構想を引き継ぎながら、数々の話題を通じて議論を展開したものである。鳥類、類人猿、脳科学などトピックは多岐にわたり、また前提知識なく楽しく読み進められる。厳密な学術書という形式ではないが、そのためにのびのびとした一冊に仕上がっている。
 中にはそこまで言ってよいものかといささか気になったり、あるいは事実と確かめられれば大変な大発見や進歩ではないかとドキドキさせたりである。言うまでもなくこのテーマは壮大で、大変な労力が各種アプローチから必要で、多くの試みがなされなければならないと考えるが、本書からもブレイクスルー的なアイデアが出てくるかも知れない。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By picander トップ500レビュアー
「言葉の起源」について、両者がっちり噛み合った対話というわけではない。
時に脱線し、小川の小説論になったり、雑談になったり。
だが、読後感は爽やかだ。
それは言語の起源を歌に求める岡ノ谷の仮説の壮大さに、読者がぎゅっと心を掴まれるからに他ならない。
ある種の動物は求愛のために歌う。そして人も歌っているうちに、歌のパターンが言語の構造をもちはじめた。
だがサルも、賢いチンパンジーも言語を持たない。人だけが言語をもつ。
だから言語能力の獲得において、サルから人への進化で大きな断絶がある。
その断絶を埋めるものが何なのかまだ定説はないようだが、求愛の歌が(そしてその歌は幼児の泣き声/鳴き声を擬態している)言語に発展したという仮説は、たとえ奇抜な仮説であったとしても、読者は十分に魅了されるだろう。
鳥の歌、クジラの歌、ネズミの歌、虫の歌。
歌をうたうという点で、彼らは人の親戚なのだ。そう考えると生き物の世界が益々面白い。
人類が有史以来問い続けた「われわれ人間とは何なのか」という壮大で迂遠な問いに一歩でも近づきたいと思うなら、
文科系の読者であっても、音楽と数学と言語という、ヒトにそなわった特殊な能力のルーツを辿る本書は一読の価値が十分にある。
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