「右だ左だ」といった「ためにする」議論とは一線を画し、80年代初頭から孤高の戦いを一貫して行なってきた著書の最新作。 気楽な言葉エッセイの形をとりながら、似非知識人に対する筆致は相変わらず厳しい。
何より感動的なのは、著者自身の飄々としたバランスのとれた立ち位置である。
かつては敢えてエキセントリックなタイトルで著作を出していたこともあったが、「愚民」を連呼するネット右翼のような存在がでてくるに従い、それらに乗せられることなく、ペースを守った仕事ぶりを続けている。
【使用上の諸注意】
いたずらに煽動されることで、攻撃対象を見出し、自分の劣等感を一時しのぎに忘れたい人むけの
劇薬ではありません。
日常服用することで、心静かに考えるための基礎体力を向上させる薬です。