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言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214)
 
 

言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214) [新書]

田崎真也
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「肉汁がじゅわっと広がってきますね」 「思ったよりもクセがなくて、食べやすいですね」 「秘伝のタレを使っているから、おいしいですね」 ……あなたは、こんな表現を使っていませんか? ★現代日本人に必須の表現力 日々の生活や仕事のなかで、私たちが文章表現をする場面はますます増えている。これに加え、ブログやツイッターなどを通した自己表現を趣味にしている人も多いだろう。■■■にもかかわらず、私たちは、表現力を磨くのための訓練をほとんど受けていない。つい、どこかで見たような文章になってしまう。レポートのような論理的な文章ならまだしも、「どう感じたか」を素直に書く文章は苦手、と考える人は多いだろう。飲食物に対する表現はその最たるものである。■■■しかも、ただ、陳腐というだけではない。その表現の多くが、間違いなのである。 ★あなたの表現はズレている テレビのグルメレポーターが、ステーキやハンバーグの一片をほおばり、「肉汁が口のなかに、じゅわっと広がってきますね」と大げさにコメントするのを聞いたことがあるだろう。■■■ところが、この表現は、実は肝心なところを何も言い表わしてはいない。その肉汁がいったい、どんな味か、どんな香りかが、まるで語られていないからだ。■■■著者によると、私たちが日頃なんとなく「おいしい」を伝えたつもりで使っている表現は、およそ不完全なものばかりだという。それは、深く意味を考えずに常套句を使っていたり、先入観にとらわれて、本当はどうなのかを正しく言い表わせていなかったりするためである。■■■それでは、正しい感覚を取り戻し、言葉の数を増やすためには、どうすればよいか。世界一ソムリエが、表現力を豊かにするためのプロセスを明らかにしたのが本書である。 ★本書の構成 第一章 その言葉は、本当に「おいしい」を表現できていますか? 第二章 味わいを言葉にして表現する 第三章 五感を鍛え表現力を豊かにする方法

内容(「BOOK」データベースより)

私たちが日頃なんとなく「おいしい」を伝えたつもりで使っている表現は、およそ不完全なものばかりだという。それは、深く意味を考えずに常套句を使っていたり、先入観にとらわれて、本当はどうなのかを正しく言い表わせていなかったりするためだ。そこで、正しい感覚を取り戻し、言葉の数を増やし、表現力を豊かにするためのプロセスについて解説したのが本書である。

登録情報

  • 新書: 204ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2010/10/1)
  • ISBN-10: 4396112149
  • ISBN-13: 978-4396112141
  • 発売日: 2010/10/1
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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55 人中、48人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
テレビ朝日の深夜枠に『お願い! ランキング』という人気番組がある。
その名物コーナー[ ちょい足しランキング ]の中で、本書の著者田崎真也氏は、
近年、一見奇をてらったかのような切り口からのメディア露出も行なっている。
ソムリエといえば、一定のルールやコードで固められた厳格なイメージを浮かべるものだ。
田崎氏はそのイメージと一線を画したように映ってもおかしくはない。

しかし、それはミスリードであろう。
筆者はこう見ている。
彼は料理がワインを引きたて、ワインがまた料理を引きたてていく、
その可能性の平原を拓いていくべく、みずからのメディア機会を費やしていったのだ、と。

だとすれば、田崎真也氏がメディアで見せる「一見奇をてらったかのような」姿は確信犯である。
おそらくそれは田崎真也が「ワインをもってもてなす」ことの専従職人というよりも、
死力を尽くしてゲストの愉悦や充足を引き出すという使命の徒であった、ということと
関連しているのだろう。

また、筆者は、書籍やテレビ番組といったメディアを通じて行なう田崎氏の活動が
従来とは変わらぬ( 否、むしろかつてよりも高い )トラフィック・ヴァリューを叩き出している、
という事実に強い知的好奇心を禁じえない。

昨今は広告失速が叫ばれて久しい。
有名人の安易な起用や過剰な反復露出によっても「広告したものは( イマイチ )売れない」。
そればかりか、諸広告をむしろ「ウザい」とまで断じる消費者が増えてきた。

そんな中にあっても、田崎真也という実在が放つメディア・コンテンツは
消費者には「教導的」に映っている。
彼の修辞が特定ワインのビッグ・セールスを誘う一方で、
同じ修辞が「ワインの声を聴けた」と感嘆する聴衆を生んでいることがその証左である。

これが奇跡でもまぐれでもなんでもないことは本書[ 言葉にして伝える技術 ]を読めば自明である。
私的な経験的価値を共感価値へと昇華してみせる彼一流のプロフェッショナリズムが
随所で直截に放たれているからである。

田崎真也氏のコトバと所作は人をこう変える。
田崎氏によって人がひとたび共感価値を味わえば、
そのコトバは滲みて万人の心に根を張る。
その人のなかでその価値は何度でも何度でも再現し、
彼の所作やコトバとともに現れる。

いわば人は田崎的経験価値を何度でも賞味できる。
自分の「記憶」として。
自分の「感触」として。
自分の「一部」として。
人は田崎氏のコトバと所作を、あるいは田崎真也自身をみずからの一部としたのだ。
ある意味、人はそのきっかけとしてワインを入手(しようと)したとすらいえる。

それはさながら夏島の浜辺で拾いあげたあの貝がらのようである。
それを見るたび、夏の想い出は甦る。
あの波の音とともにあざやかにそこにある。

今、貝がらはワインである。
貝がらはコトバである。
貝がらは表現である。
そして、田崎氏その人である。

このソムリエを前にして人はワインの豊穣を初めて識るのである。
このソムリエのコトバが人生謳歌へのインスピレーションを誘うのである。
そのとき、数々の人生場面でデキャンタージュされた珠玉のコトバは
田崎真也自身と渾然一体となる。
ワインが極致のひとときを演出するかのようなその瞬間、
われわれは実はそこに稀代のソムリエが佇んでいることに気づかされるのである。

奇跡、である。

やがて、それは共感価値へと昇華し、
時間と空間とに左右されない記憶として人の心に錨を降ろすのである。
ソムリエの本懐ともいうべき光芒を放つ錨である。

( 本稿の詳細全文は拙稿[MATOLOG2]に2011年9月21日より順次公開中です。的場正信)
◆MATOLOG2 →  http://blog.phmedia.co.jp/mlog2/
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45 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 左党犬 トップ500レビュアー
 レストランでお客様の要望に応じて、もっとも適したワインを選ぶ手助けをする専門職ソムリエ。ソムリエは、なぜあれほど多くのワインの銘柄の味を香りを知っているのか、なぜ料理と予算にあわせて最適のワインを推奨することができるのか。その秘密を世界最優秀ソムリエコンクールで優勝した本人が明らかにした本だ。

 「調べたら分かります」とは絶対にクチにできない職業の一つがソムリエだ。お客様との一期一会の場で瞬時に、かつ的確に状況を判断し、趣味や予算や料理という条件シチュエーションにおいてもっとも的確な答えを、その場で導き出すことが求められる。
 そのためには、数万種類に及ぶワインの銘柄と味を、自分で試飲したうえで、自分のアタマになかにたたき込み、お客様の要望を聞いた瞬間に、アタマのなかで高速回転でシミュレーションを行うことが必要になる。
 ワインの味と香りという、感覚的な性質の強い分野では、ワインの特性を自分の主観を大事にして、コトバにして記憶し、脳内にデータベースを構築しておくことが必要なのだ、そうすれば記憶も再生しやすいのだと著者は説く。ただし、他者にも通じるコトバであることが重要だ。

 著者はそのためには、なによりも五感を鍛えること、とくに嗅覚を研ぎ澄まして、匂いと香りに敏感になることの重要性を説いている。とかく視覚に頼りがちな現代日本人も、日常生活において嗅覚に敏感になるような生活習慣をみにつければ、コトバで表現するための基盤ができあがるのだという。
 情緒的なコトバや、陳腐な決まり文句で料理の味を表現したと思い込んでいるTVのグルメリポーターたちへの違和感、こんな感想を一度でも抱いたことのある人はこの本を読んでみるといい。この本を読むと、自らの表現技術について反省する機会にもなる。

 本書は、仕事と人生における「表現力」の本であり、また「記憶術」の本でもある。そしてなによりも「言語技術」の鍛錬について語っている本である。これらはみな、コミュニケーションの重要性がまずます増大している日本では必須のスキルであり、ソムリエの説く「言語技術」の本は、万人に役に立つ、思想をもった実用書になっている。 コトバとロジックの国フランスでソムリエ修行した著者だけに、説得力はきわめて強い。ぜひ一読を薦めたい。
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6 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By y.sugi
昨今のグルメ番組のレポータの常套句にうんざりしていたことを前半にずばりと
指摘してくれてます。また、ワインを評価することは簡単でないこと十分に伝わります。
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