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言葉でたたかう技術
 
 

言葉でたたかう技術 [単行本(ソフトカバー)]

加藤 恭子
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「過去五十年、欧米人と議論や口論をして、私は負けたことがない」と著者は言う。
そんな著者のケンカ修業の原点は住み込みのメイドをしながら大学に通ったアメリカ留学にある。そこで出会ったアリストテレスの『弁論術』にはこう書かれていた。
「言論による説得には三つの種類がある。第一は語り手の性格に依存し、第二は聞き手の心を動かすことに、第三は証明または証明らしく見せる言論そのものに依存する」
 つまり真実でなくとも真実らしく証明すればいいのである。
「原爆は日本人のためにも落としたのよ」と言うアメリカ人にどう反論するか。交渉の場ではどんな表情をすればいいのか。割り込みしてきたアメリカ兵をどう叱るか。
 また、その一方で著者は、外国人が語る日本人の美質――正直、誠実、思いやり、繊細――などを紹介しつつ、その美質が逆に議論の場では短所になることを指摘する。
 どうやって言葉で世界と闘うのか。本書は、著者の闘いの記録と雄弁術のテクニック紹介であるとともに、島国で独自の文化的伝統と性格を育てた日本人論でもある。
 尖閣問題などで歯がゆい思いをしている日本人にぜひ読んでほしい一冊!

内容(「BOOK」データベースより)

正直で誠実、勤勉…だけど口下手で議論に弱い「島国の民」の美点と弱点を論じ尽くした画期的日本人論。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 280ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2010/12/7)
  • ISBN-10: 4163734309
  • ISBN-13: 978-4163734309
  • 発売日: 2010/12/7
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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33 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
“快著”というべきか、“怪著”というべきか、とにかく、近来稀にみる(笑)破天荒な本です。著者は「過去50年、欧米人と議論や口論をして負けたことがない」と豪語する女性。私は勝手に「言論界のヒクソン・グレーシー」(笑)と呼んでいますが、「過去50年、負けたことがない」ということでおわかりのように、かなりのご高齢の方です。年齢は今年で81歳! その彼女が本書で、日本人よ、覚醒せよと言わんばかりに、自分の体験を踏まえて日本人を鼓舞? 叱咤? しながら、議論術を展開していきます。

これまでは寡聞にして、この著者のことを知らず、この本で初めて知ったので、こんな日本人女性がいることに大いに驚きました。

前半は彼女の生い立ちを振り返っています。著者は終戦直後に渡米、留学するわけですが、そこでまず欧米文化のキツイ洗礼を浴び、数々の辛酸をなめることになります。しかし、転んでもタダでは起きない(笑)のが彼女の真骨頂で、議論で負け続けることに我慢できなくなった彼女は、アリストテレスの『弁論術』をはじめ、次々と議論について書かれた本を読破、やがて堂々とアメリカ人と渡り合えるようになるのです。そこに至るまでのエピソードが非常に面白い上に、欧米人相手に次々と論戦で勝利をおさめる逸話は痛快この上ないのです。

また、後半の議論術のレクチャーでも、自分の体験に基づく豊富な実例を交えて、「実践的方法」を伝授します。後半でも、たとえば国内の電車でシルバーシートに座っている米兵を注意し、立たせたりしたエピソードなど、日本人離れした、とんでもないスーパーウーマンぶりを見せつけるのです(笑)。こんな日本人がいっぱいいたら、外国に舐められたりしないのになと、心からそう思いました。

この本は何より政治家や官僚に読んでほしいものです。

とにかくこれを読むと、心のモヤモヤが晴れ、心の活力が漲ってくる。「心のユンケル(笑)」みたいな本です。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 史子
加藤恭子さんの一刀両断、碧眼も恐れぬ切り口は、外交下手の現政権に特に学んでほしいと思いました。かくも戦ってきた日本人女性があの第二次大戦後の動乱期に戦勝国アメリカに住み、言葉で戦ったことを誇りに思います。外国・外人コンプレックスのわが同胞は、とくに本書を学ぶべきでありましょう。しかし、垣間見える著者の語学力を読みとり、まず学ばねばと感じます。近来まれな小気味良い本に出会いました。快哉!(井中の蛙)
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 左党犬 トップ500レビュアー
 日本のいまの若者たちを深いレベルで信頼している、1929年(昭和5年)生まれの著者が、自らの豊富な滞米体験をもとに説く、アリストテレス流「雄弁術」のすすめ。

 戦後から7年たった1952年に夫の留学について渡米した著者夫妻は、学費を稼ぐために住み込みの家事労働者となる。こういったナマの体験を経た米国理解は、活字や映像をみただけの評論家的なものではまったくない。生きることは闘うこと、闘うための武器はコトバと雄弁術なのだ。発信しなければ泣き寝入りを余儀なくされる。米国留学の経験のある私は、著者の言うことに100%同意する。

 米国留学で悪戦苦闘している最中に著者が運命的に出会ったのが古代ギリシアの大学者アリストテレスの『雄弁術』(レトリカ)。著者は次の一節に大きなインパクトを受ける。「言論による説得には三つの種類がある。第一は語り手の性格に依存し、第二は聞き手の心をうごかすことに、第三は証明または証明らしくみせる言論そのものに依存する」(池田美恵訳)。そうか、これだったのか、と。西洋世界でレトリックとして伝承された本家本流の雄弁術の源流がこの一節にあるのだ。

 米国と日本を行ったり来たりの人生を送ってきた著者は、日本人としての「内なる目」と長い外国生活による「外からの目」を兼ね備えるに至ったと述懐している。そんな著者にとって、とにかく目につくのが、日本と日本以外の大陸国家とのパーセプション・ギャップである。認識をめぐるギャップは、いかにグローバル化が進展しようとも、けっして埋まることのないものである以上、そもそも両者は根本的に違うのだということを基本認識として持っていなければならないのだと説く。

 島国ゆえにさまざまな美質をもった日本人は、この島国を一歩出ると弱肉強食の大陸世界ではヒツジのような存在になってしまうのだが、著者がいうように、「たとえダブルスタンダードであろうが、彼らの流儀を身につけて、闘わねばならない」のである。
 私が非常に面白いと思ったのは、著者が推奨する「手鏡練習法」。思いっきり愛想よく笑った次の瞬間、いきなり厳しい表情に切り替えるというテクニックの習得である。笑顔から厳しい表情に瞬時に切り替える手鏡のテクニックはすぐにでも実行できるメソッドだから、ぜひ反復練習で身につけたいものである。

 島国であることは弱点だけではない。美質ともいうべき強みを根底に据えつつ、闘うための武器を身につけよというのが著者のメッセージだ。なぜか、このような強い主張をするのは、海外経験の長い日本女性が多いような気がするのは私だけだろうか。 それはさておき、ぜひ一読を薦めたい。
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投稿日: 8か月前 投稿者: choco@
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拍手喝采です。
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投稿日: 15か月前 投稿者: hirokowanwan
読み応えあり! 
読み始めて痛快! 読み終えて爽快! 著者の確かな足跡・生きざまから生まれた『言葉でたたかう技術』は、何度読み返しても面白い!... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: T.S
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投稿日: 16か月前 投稿者: shinacchi79
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