ある日突然人の心の声が聞こえるようになってしまった余村。
それが原因で前の会社を辞め、新たに契約社員として電気量販店に勤めているが
そこで同僚の長谷部の「声」を聞いてしまう。自分に好意を持っていると知った余村は。。。
(最初、表紙絵のどちらが余村なのかわからなくて把握しにくかったので念のため、
黒髪のほうが長谷部(年下攻)でもう一方が声が聞こえてしまう余村(受)になります。)
設定だけでもわくわくしてに手にとりましたが、一言でいうと、「よかった!」
単純明快ですが、読み終わって口から出た素直な言葉です。
人の心が読めてしまうなんて羨ましい。裏表のある世の中を上手く生きていく上では
良い力だなぁ〜なんて簡単に思っていたのですが、実際はそうではないと痛感させられました。
普通ではありえない能力をただのファンタジーのテイストとして利用している感がないため
違和感なく話に溶け込め、しっかり心の動きも書き込んであったのがよかったです。
暖かくてじんわりする場面もあり、涙脆い私は結構うるうるきました。
すごい展開になったり事件に巻き込まれたりとかではないので、
どこがどう良かったか伝えたいのですが面白みが薄れてしまうといけないので。
あと、このレーベルでよく読む他の作家さんは絡みが薄いので
そこに関してはあまり期待してなかったのですが、これもかなり満足でした。
せつなくて甘い、お勧めの作品。