マシンガンのような社会批判は影を潜め、半径数メートルの身近なラブソングを歌うようになった。
悲惨な現実から敢えて目を背け、空虚な希望や身近な愛を歌うという姿勢は極めて現代的であり、他の国内外のアーティストと同時代的なリンクを感じさせる。
『oh!baby!』では「夜空」と「世界」を対比して、この辺のメンタリティをリリカルに歌っており、レトリックとして中々秀逸だ。
言葉に対する嗅覚の鋭さは、さすがは社会派バンド、と言ったところだろうか。
しかし一方で、サウンド面には不満が残る。
何故このタイミングで、ガレージロックリヴァイヴァルを模倣したのか、その理由が良く分からない。
現代の時流から微妙にずれている上に、ジャンルそのものを換骨奪胎できていない。
前向きでストレートな楽曲を指向しているのは分かるが、インプットの底の浅さが露呈している印象を受けた。