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解釈人類学と反=反相対主義
 
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解釈人類学と反=反相対主義 [単行本]

クリフォード・ギアツ , 小泉 潤二
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,675 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

「何より重要なのは、他の人々の生を私たちは私たち自身が磨いたレンズで見るし、
彼らは私たちの生を彼らのレンズで見るということをはじめて主張したのが、人類学だということです」
『ヌガラ』や『ローカル・ノレッジ』などで知られるアメリカの人類学者として、
ギアツは文化相対主義を批判すると同時に、反相対主義も批判する。
それは、文化性を越えるところに道徳性を位置づけ、文化性も道徳性もさらに越えるところに知性を位置づけることによってのみ、
相対主義的アプローチを退けられると思い込んでいるからである、と。
ギアツの立場は、反=反相対主義である。


本書は、日本での3回の講演も含め、アメリカを代表する知性の日本語版オリジナルの論集である。
みずからの思想遍歴を語り、初期のインドネシアでのフィールドワークの実状を説明し、自分の立場を鮮明にしつつ、
現代世界を論じた本書は、著者のエッセンスであるとともに、難解で知られるギアツ思想への最良の入門書にもなっている。

内容(「BOOK」データベースより)

反=反相対主義とは、文化の政治学とはいかなるものか?本書は、日本での3回の講演も含め、アメリカを代表する知性の日本語版オリジナルの論集である。みずからの思想遍歴を語り、初期のインドネシアでのフィールドワークの実状を説明し、自分の立場を鮮明にしつつ、現代世界を論じた本書は、著者のエッセンスであるとともに、難解で知られるギアツ思想への最良の入門書にもなっている。

登録情報

  • 単行本: 288ページ
  • 出版社: みすず書房 (2002/6/3)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4622036827
  • ISBN-13: 978-4622036821
  • 発売日: 2002/6/3
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 本書のタイトルになっている「反=反相対主義」という論文は、執筆当時(1984年)の学界で大きな勢力があった「反相対主義(普遍主義)」の行きすぎに対する批判として書かれたそうだ。ある文化の価値感を別の文化に単純に当てはめてはならないとする「文化相対主義」について著者は、20世紀前半のアメリカ社会で人種差別に対抗するために生じた考えで、それ自体もひとつのイデオロギーだと、そのままでは賛同しない立場をとる。しかしながら、普遍的価値を持つ制度や思想を生み出し、人類社会に貢献してきたのは西欧近代だけであることを強調し、文化相対主義は人類社会を文化の差異によって分断して自文化に閉じこもり、普遍的価値観の存在を認めないニヒリズムだとみなす「反相対主義」に対しては、容赦なく批判して相対主義的傾向を弁護する。本書のタイトルはこのような著者の複雑な立場を表現するものだ。

 ところで著者の提唱する「解釈人類学」は難解だ。中公新書『文化人類学15の理論』によれば「人間は意味を求める動物である」というウェーバーの命題を前提として「文化の分析は法則性を求める実験科学ではなくて、意味を求める解釈科学である」と規定する。そして人間が根源的に求めている認識・感情・道徳などの「意味」と、その運び手としてのモノ・行為・言葉などの「象徴」は固く結びついているが、意味はその象徴に本来内在するものでなく、ある文化がその象徴に押付けているものであり、その意味を解釈することが文化の解釈だと説明される。だからこそ異文化社会を記述するに際しては、共同体成員の行動によって書かれている文化を、できるだけ「厚い記述」によって表現することが必要だと主張されるのだろう。本書は文体が難解とされるギアツの著作のなかでは、講演集ということもあって理解しやすい本だったが、他の著作で具体的な民族誌も読んでみたいと思った。
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By θ トップ1000レビュアー
形式:単行本
ギアツの日本での3回の講演を含む講演録を起こした本。
語りかけるような口調なので、難解なギアツの本の中ではわかりやすくなっている。

以下概要

筆者は、まず文化というものを地域に統一的なものではなく、多様で流動的なものだとする。
そして、文化研究はその文化のみを見ていてもうまく行かず、他の文化との比較が重要だとする。
以上をふまえ、文化は開かれているべきである。

今日では、安定した分類法が消滅した。
しかし、だからといって、差異は差異に過ぎないといって文化の差異を見つけてそれで終わりにしたり、文化を大きな物語に回収するべきではない。
文化研究では、文化を大きなものに統合することを諦め、多様性を多様なままに見るべきなのだ。

相対主義は、帝国主義編への対抗として作られた特定時代のイデオロギーであり、単純にこれを指示することは出来ない。
しかし、相対主義を単純に批判する反相対主義も誤っている。
だから筆者は、相対主義にはくみしないが、反=反相対主義である。
反相対主義の問題点は、文化という皮を脱げば、普遍的な何かが現れると考えている点にある。
そのような方法だと、自分たちが前提にする『普遍性』を満たすものにしか目が行かなくなってしまう。
このような議論の例として、ミジェリーの人間の本性からレヴィストロースの構造までが批判される。

筆者の、普遍を放棄して、多様性に目を向ける意気込みが伝わってくる。
ただ一点、これはアジア文化賞の式での講演だからしかたがない気もするが、アジアをやたらと実態的に扱っている気がした。
アジアという枠組み自体、せいぜい空間的距離の隣接性でしかつながっておらず、当然他の要因(例えば地理的環境)も重要なはずだ。
そこだけ気になったが、全体として良書である。
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3 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
がっかり 2009/6/14
形式:単行本
反相対主義と目される学問分野をおりにふれて批判していますが、レトリックによる皮肉にしかなっておらず、あまり的をえてないものばかり。たんねんにロジックを追っていくとがっかりさせられます。
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