Would you like to see this page in English? Click here.

この商品をお持ちですか? マーケットプレイスに出品する
解読! アルキメデス写本
 
イメージを拡大
 

解読! アルキメデス写本 [単行本]

ウィリアム・ノエル , リヴィエル・ネッツ , 吉田晋治
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)

出品者からお求めいただけます。



キャンペーンおよび追加情報



商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

アルキメデスの著作を収めた現存する唯一の写本、C写本。本書ではそこから
解読された数学史における驚くべき発見の数々と、この奇蹟の写本がどのように
幾世紀もの歳月を生き延びたのかが語られる。空前の歴史ミステリー。

内容(「BOOK」データベースより)

アルキメデスの著作を収めた現存する唯一の写本、C写本。本書ではそこから解読された驚くべき発見の数々と、この奇蹟の写本がどのように幾世紀も生き延びたのかが語られる。空前の歴史ミステリー。

登録情報

  • 単行本: 456ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/5/23)
  • ISBN-10: 4334962033
  • ISBN-13: 978-4334962036
  • 発売日: 2008/5/23
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 340,184位 (本のベストセラーを見る)
  •  カタログ情報、または画像について報告

  • 目次を見る

この商品を見た後に買っているのは?


この商品につけられているタグ

 (詳細)
タグをクリックすると、タグがつけられた商品、タグをつけた人が表示されます。※タグは初期設定で公開になっています。詳しくはこちら
 

 

カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
紀元前三世紀、シチリア島。第二次ポエニ戦争に向けた緊張が高まる中、シラクサに住む一人の天才が、友人に向けた手紙に一通の論文をしたためた。手紙の筆者は当代髄一の数学者アルキメデス。受取人は、あらゆる分野に博識を持ち、当時に最も影響力のあった知識人、“アレクサンドリア大図書館館長”エラトステネス。

「アルキメデスよりエラトステネスへ。ごきげんよう! 学に励み、自然科学の優れた教師であり、ご自身が出会ったあらゆる数学的研究に大変な関心を持っているあなたですから、ある特別な方法についてここに記、お伝えするのにふさわしいと考えました……ここで説明する方法によって、当世だけでなく後世の人々のなかにも、まだわたしたちが共有するに至らない新たな定理を発見できる人が現れると考えています……」

 当時の文明的水準では、アルキメデスの研究内容を真に理解し、さらに発展させるだけの数学的素養を持つ人間は限りなくゼロに近かった。だからこそ、彼は世界の知識が集う場所の、もっとも信頼できる友人に自分の思考を遺し、委ねたのだった。

 本書は、この一通のパピルスの巻物に書かれた論文が、戦乱の略奪や劫火から辛うじて逃れ、写本へと姿を変え、文字を消されて祈祷書へと再利用されながらも、二十世紀に再び発見され、激しい損傷を受けながらも、消滅の寸前にようやく真の理解者を得るまでの戦いの物語である。

 古代西洋文明の政治・文化情勢を解くための様々な鍵を収めた書物が、様々な災厄に襲われながらも、幾重もの幸運に恵まれた末、デジタル化されて姿を留めることを許された。同じ棚に収められたであろう同胞たる書物がごっそりを姿を消していく中、約二千二百年もの時を経て声を伝えることを許された。

 アルキメデスの論文だけではない。この祈祷書には、アルキメデスの論文以外にも、さまざまな文献から切り離された羊皮紙が再利用されている。アリストテレスの古代から伝わる注釈、ヒュペレイデス(古代の十大弁論家)の失われた演説、十世紀後半の賛美歌集、ある聖人の生涯、未だ出典が未知の少なくともふたつの写本…… 発見された時点で既に欠落してしまったページも多いとはいえ、とりあえずは、この偉大なる発見の物語にささやかな祝杯をあげたい。

 本書のもう一つの見所は、この写本の解読プロジェクトで、これだけでも一冊の本になりえるだけの面白さがある。スポンサーにして写本の落札者『ミスター・B』は、この写本の展示と研究を申し出てきたウォルターズ美術館学芸員、ウィリアム・ノエルを解読プロジェクトのリーダーに選び、最大の信頼をもってこの写本を託した。
 自称「本が好きなだけの陽気な男」は、アルキメデス写本の解読に必要な技術は殆ど持っていなかったが、“アルキメデスの友”として情熱的に本プロジェクトの調整・伝達・手配に携わり、彼のもとには、この写本を研究するために最も相応しい傑物たちが、あたかも惹き付けられるように集ってゆくことになる。

 写本の解読に従事した古代ギリシア数学史家、リヴィエル・ネッツによる解説も、アルキメデス数学を一般向け初等幾何学レベルに抑えて分かりやすくまとめられており、この写本の内容と意義を伝えるのに相応しい。
 X線元素分析法が解読の決め手になったという展開は必然であると言えるが、読み取られた文字や文章は、それを理解できる人間の目に触れて、はじめて意味を持つ。この写本が彼に出会えて幸福であったことは、『ストマキオン』序文からの再発見のくだりを読めば理解できるだろう。

 この写本が発見されなかった間に、大いなる回り道を経て現代数学が誕生したのは周知の通りである。しかし、アルキメデスがその源流の一端を担っていたことは明らかであり、今回の発見からも、その偉大さには瑕疵が生じるどころか、ますます輝きを増している。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 若村さき トップ500レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
西洋書誌学に関心のある人は絶対にのめりこみます。

アルキメデスの著作の、現存唯一のギリシア語原典写本であるはずのものが、中世において文章が削られ、その上にキリスト教の祈祷が書写されてしまい(「パリンプセスト」)、さらに20世紀になってから偽の絵をはられてしまいました。

そのアルキメデス写本がアメリカの競売にあらわれ話題となり、その隠された本文を解読していこうという、古典文献学者、古代数学史家、画像工学者、果てはCIA関係者など多くの協力者たちの奮闘が、この本に記されています。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 700年以上前に作られた「アルキメデスC写本」の解読を託された学芸員と、古代数学史家が解読の過程を明かしたドキュメンタリーです。

 アルキメデスが原本を書いたのは紀元前3世紀。大切に書写され後世に伝えられましたが、1204年の十字軍によるコンスタンティノープルの破壊により、多くの古典とともにアルキメデス写本も散逸してしまいました。

 AとBの写本はイタリアに流れ着いてギリシャ語からラテン語に翻訳されましたが、一部内容の異なるC写本はルネッサンス期にも読まれた形跡がありません。

 というのも、C写本はバラバラに解体され、再利用されてしまったからです。羊皮紙の表面を再加工したあと半分に切断し、キリスト教の祈祷文が上書きされていきます。

 祈祷書となった写本は、エルサレム近くの修道院で19世紀まで使われ、20世紀のはじめにコンスタンチノープルで“発見”されます。

 文献学者が薄くなった文字を解読して学術誌で発表したあと、第一次世界大戦の混乱のさなかにC写本は再び姿を消しました。

 ニューヨークのオークションで再び世の中に姿を現わすまでの写本の流離譚は、破壊の魔の手から逃れるサスペンスドラマのようにスリルに満ちています。
 古代数学史家が明かしてくれる解読の過程や、アルキメデスについての新たな発見の意味も、興味深いものでした。

 久しぶりに「この先、どうなるんだろう」とドキドキしながら本を読みました。
 ページをめくるのがもどかしく感じられる、という点では歴史ミステリー『ダ・ヴィンチ・コード』にも負けていません。

 これほどワクワクさせてくれるのは、やはり歴史上の人物が書いたという事実の重みのおかげでしょう。

 古代史や数学に関心のない人でも、人の考えが伝わる不思議さ、書物の運命の不思議さに思いを馳せるに違いありません。

 本好きにはたまらない一冊です。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
古典文献学と現代情報化技術の結合
アルキメデスの著作の伝本は、古代ローマ帝国の滅亡後、教会に羊皮紙の写本として残された物が3冊しかなく、そのうちの2冊は途中で失われ、最後の1冊が数奇な運命で、アメ... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 臺灣生活
全ての科学はアルキメデスの脚注にすぎない
紀元前200年頃の数学者アルキメデスの写本を解読する物語です。
イギリスの哲学者ホワイトヘッドが、... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 木偶坊
Turn! Turn! Turn!
 原著の表題は、“The Archimedes Codex: Revealing the Secrets of the World’s... 続きを読む
投稿日: 5か月前 投稿者: しゅてんだる
アルキメデスを知る
... 続きを読む
投稿日: 2009/11/24 投稿者: t-tatsumi
息のあったダブルス
パリンプセスト

palin(再) psan(こする)... 続きを読む
投稿日: 2009/6/28 投稿者: big_sis_rie
ドラマチックな本
アルキメデスは、「歴史上<<最も偉大な>>数学者3人だけをあげよ」と質問されたら、その答えのリストに必ず含められる数学者だと言われる。(E・Tベル著... 続きを読む
投稿日: 2009/6/15 投稿者: ペンギンの子
ためらっているひまなんかありません
くそボロッちくて(たぶん)臭い、小さなしわしわの「もうどうしようもない」カビまみれの本をめぐるいくつもの物語。莫大な金をポンと出して本を買い取る人の話、本を書いた... 続きを読む
投稿日: 2009/5/3 投稿者: Krokodil Gena
人の営みすべてに向けて感動中
勉強の大事さや面白さを知るという意味でも、人間の営為の連続への畏怖に打たれるって意味でも、
何年かぶりの大感動でございます。... 続きを読む
投稿日: 2008/11/17 投稿者: kogonil
大金持ちの存在意義
『誰も読まなかったコペルニクス』のレビューで書誌学の本はあまり面白くないなんて言いながら、「数学史を覆す世紀の大発見」に引かれて(まあ、騙されて。って、世紀の大発... 続きを読む
投稿日: 2008/7/20 投稿者: shibchin
偉大な本
この本を読み進めると,何か偉大な知恵を授かった気になる.また同時に,遠大な計画に自ら参加している気分になる.そのため物語が大詰めを迎えると実に仕合せな気分に包まれ... 続きを読む
投稿日: 2008/6/1 投稿者: ymatsui4
カスタマーレビューの検索
この商品のカスタマーレビューだけを検索する

クチコミ

クチコミは、商品やカテゴリー、トピックについて他のお客様と語り合う場です。お買いものに役立つ情報交換ができます。
この商品のクチコミ一覧
内容・タイトル 返答 最新の投稿
まだクチコミはありません

複数のお客様との意見交換を通じて、お買い物にお役立てください。
新しいクチコミを作成する
タイトル:
最初の投稿:
サインインが必要です
 

クチコミを検索
すべてのクチコミを検索
   


リストマニア

リストを作成

関連商品を探す


同じキーワードの商品を探す





この本は、それぞれの上記のテーマに含まれています。

フィードバック