内容紹介
本書は、良寛を愛護したことで知られている解良家の第十三代栄重の筆録である。
良寛が亡くなられた天保二年には、栄重は二十二歳であったが、良寛と直接接した人の記録だけに最も信がおかれ、良寛研究の貴重な根本資料となっている。
たまたま解良家を訪れた良寛が、ひびが入って捨てられていた鍋蓋を拾って即興に「心月輪」と書き付けた。その書の輪郭を彫り、糊粉を入れたものが解良家の家宝として伝えられている。
「心月輪」は、「心ガチリンのごとし」とか、「心月は輪なり」と読む人もいるが、素直に「シンゲツリン」と音読して良寛書の美しさを味わって欲しい。
著者について
1936年、東京に生まれる。1959年、新潟大学教育学部書道科卒。京都大学文学部哲学科研修員、新潟大学および同大学院教授を経て、現在、新潟大学名誉教授。良寛研究所所長、全国良寛会副会長、北京大学良寛研究会名誉会長、正筆会顧問、読売書法会幹事、新潟大学書道教育学会会長ほか。