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彼の「進化」をめぐる造詣というかこだわりももとはといえばこの「意識」の問題に端を発する.基本的には「意識」は並列処理の「脳」による直列処理エミュレーションのような機能を持ち,その中心となるような「カルテジアン劇場」はないことを非常に説得的に論じている.先にピンカーを読んでいるのであっと驚くような気はしなかったが,また切り口は違って興味深い.ある意味で西洋知識人のあいだにあるデカルトの影響の大きさがこれを論破しようとするデネットの執念とともに逆によく分かる.「ダーウィンの危険な思想」に比べるとやや哲学くささが強いところがちょっとつらい.
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