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解明される意識
 
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解明される意識 [単行本]

ダニエル・C. デネット , Daniel C. Dennett , 山口 泰司
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,990 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

デカルトにはじまる物心二元論の時代は終った。意識の説明は、進化論とコンピュータ・サイエンスのドッキングを通じて、ここに一新する。先端諸科学の成果を背景に、ヘテロ現象学、意識の多元的草稿論、自己および世界についてのヴァーチャル・リアリティー論など、新しい哲学的見取図を提示し、意識の生成・進化・展開の解釈に画期的地平を拓く。認知科学の最新の成果を結集。

内容(「MARC」データベースより)

脳はどのようにして意識の座であることができるのだろう。自然が生みだしたヴァーチャル・マシーン、意識の生成・進化・展開の解釈に、認知科学の最新の成果を結集する。

登録情報

  • 単行本: 638ページ
  • 出版社: 青土社 (1997/12)
  • ISBN-10: 4791755960
  • ISBN-13: 978-4791755967
  • 発売日: 1997/12
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.6 x 4.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
デネットは、哲学者の中では自然科学を真剣に取り込んだうえで、
人間とは何か、を哲学している数少ない哲学者です。
哲学者の中には哲学を哲学するというよくわからない人も多いのですが、
デネットは本当に哲学しています。

本書では、当時の最新自然科学の知見を前提として、
意識について真っ向から取り組んでいる重要な書籍です。

ドーキンスのネオ・ダーウィニズム(進化論)を前提として取り込み、
ニューラル・ネットワーク(脳科学)の知見を活かし、
ハワード・ガードナーの多重知能理論(認知科学)をも包含して、
多元的草稿論について論理的に明快な解説を展開しています。

600ページに渡って展開していますので、
読むのは大変なのですが、論理構成がしっかりしていますので、
時間をかければ理解できるないようです。

意識について理解を深めたい方にはお薦めです。

また、人間の脳がどう進化してきたか、それをどう上手く使うべきか、
については「自由は進化する」がお薦めです。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By θ トップ1000レビュアー
形式:単行本
心の哲学の主要人物の一人、デネットの主著。
非常に分厚い本だが、わりと楽に読める。
とはいっても、ところどころ難しいところもあるし、また、これは不要な遊びじゃないかな、と思うところもあるが。

デネットは、心の分析に当たって、ヘテロ現象学という方法をとる。
これは、被験者の内省報告を言語・文書化し、それをフィクションのテキストとして分析するという方法である。
これによって、客観的・科学的見地から、人の心を取り扱えるとしている。

デネットは、意識をカルテジアン(デカルト)劇場としてとらえることを批判し、対案として多元的草稿を提示する。
カルテジアン劇場とは、脳の中に中央制御室のようなものがあって、そこの観客(つまり私)に意識内容を見せているのだ、というものである。
デネットは、デカルト的二元論には多くの人が批判的だが、カルテジアン劇場は無意識のうちに抱きがちだとする。
一方、多元的草稿は、中央制御室を持たず、まさに脳全体としてあちこちから意識がわきがって来るものである。

こうした道具をもってして、デネットは、意識・自我・クオリアなどを解体していく。
そこから導き出されるのは、心といったものは、物理における重心などと同じで、その有用性ゆえに作り出されたものなのだ、という解釈主義的な結論である。

さて、私は意識の多元的草稿論にはほぼ全面的に賛成する。
最近の脳化学の研究結果からいっても、脳内のさまざまな部分に分かれた機能や、無意識の働きの大きさから、多元的草稿論が裏付けられているといえるだろう。
そもそも、カルテジアン劇場による意識の説明は、観賞する観客(デネットはホムンクルス(=小人)と呼ぶ)の意識の問題へと後ずさりするだけで、ちっとも意識の問題を解決させていないのだ。

しかし、私はデネットのとるヘテロ現象学には懐疑的である。
彼の方法は、脳と心を「科学的に」取り扱う上では非常に有効な戦略だろう。そのことは認めてよい。
だが、科学的、つまり物理主義的、な分析手法であるヘテロ現象学によって心を分析した結果、心はすべて物理主義的であった、というのはトートロジーである。
ゆえに、ヘテロ現象学による分析をもってして、心の非物理主義的な存在の擁護者を批判するのは、有効な批判であるとはいえない。
特に、意識が脳に宿っていることは認めながらも、意識を物理主義的に扱うことに懐疑的な、サール、マッギン、ネーゲルらへの批判は、あまり有効ではないだろう。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
その名も高いデネットによる「意識」を扱った哲学書.

彼の「進化」をめぐる造詣というかこだわりももとはといえばこの「意識」の問題に端を発する.基本的には「意識」は並列処理の「脳」による直列処理エミュレーションのような機能を持ち,その中心となるような「カルテジアン劇場」はないことを非常に説得的に論じている.先にピンカーを読んでいるのであっと驚くような気はしなかったが,また切り口は違って興味深い.ある意味で西洋知識人のあいだにあるデカルトの影響の大きさがこれを論破しようとするデネットの執念とともに逆によく分かる.「ダーウィンの危険な思想」に比べるとやや哲学くささが強いところがちょっとつらい.

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