愛聴盤です。
今聴いても時代を超えたパフォーマンスだ。この「かつての日常」が、解体され構築されていく臨場感は凄い。これからもこんな作品は二度と発表されることはないだろう。
何分にも「敷居が高い」作品なので、一般のジャズ・ロックファンにはおすすめできません。でも勝手にやっているようでいて、ふたりの細かいレスポンスが実に面白い。
これは断じてノイズじゃない。自分のやってる音楽がノイズだと思ってやってるのなら意味はない。これをもしジャズだと言うのなら、ジャズの究極に位置する作品だろう。
これは音楽家としての、全身全霊を込めた、自分自身と向き合い他者と関わる、限界状況でのパフォーマンスだ。人を楽しませる具としての音楽ではない。音楽家であるならば、できれば避けたい部分だと思う。
でもアイラーやドルフィと向き合う姿勢で、70年の彼らはそれにあえて挑んだ。音楽の極北たる演奏。