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解任 [単行本]

マイケル・ウッドフォード
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

オリンパスの英国人CEOは、なぜ愛する会社を告発するに至ったのか? 疑惑の発覚から突然の解任までの真相を明かす衝撃の告白

内容(「BOOK」データベースより)

バブル期の損失を隠蔽するため、「飛ばし」や「不明朗な企業買収」を繰り返し、粉飾決算を行なっていたオリンパス。同社の生え抜きで、CEOに就任したばかりだった本書の著者マイケル・ウッドフォードは、不正の責任を追及したがために解任され、その後、事実を告発するに至った。オリンパス事件の舞台裏ではいったい何が起きていたのか?元CEOは、不正発覚までの経緯、のちに逮捕される菊川会長、森副社長との壮絶な駆け引き、緊迫した取締役会の様子、プロキシーファイト(委任状争奪戦)の真実をここに激白する。日本の企業文化、資本主義、ジャーナリズムへの貴重な提言となるノンフィクション。

登録情報

  • 単行本: 320ページ
  • 出版社: 早川書房 (2012/4/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4152092912
  • ISBN-13: 978-4152092915
  • 発売日: 2012/4/12
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 本格派 トップ100レビュアー
形式:単行本
だれもが驚いたオリンパスの粉飾決算を巡る、当時の社長マイケル・ウッドフォードと前社長の菊川との激烈な戦いを時系列に沿って明かした本である。

当初、オリンパスは著者を社長から電撃解任した理由を、「独断専行の経営手法が組織に混乱を与え、他の経営陣とのあいだに大きな方向性の隔たりが生じたから」と発表した。
しかしこれは全くのでたらめで、粉飾決算の発覚を恐れた菊川らによるトカゲの尻尾切りに過ぎなかった。
2011年4月に社長に就任した著者は、その年の7月、会員制のビジネス誌「FACTA」に載ったオリンパスの過去のM&Aに関する不明朗な会計に関する告発記事を知ることになる。

当時、社長という責任ある立場である上に、元から正義感が強く、間違ったことを見過ごすことのできない性格である著者は、菊川らに事実確認を迫る。しかし菊川らの不誠実な態度に次第に不信感を強めて行き、最後は菊川と森の辞任を迫ったところ、逆に社長兼CEOである著者が解任されるという異常事態に陥る。

ニュースだけを見ていると、どちらの言っていることが正しいのかしばらくはわからなかったが、結局は著者の指摘した不正が実際に存在し、菊川らは逮捕されることとなり、著者の正しさが証明された。

著者に対して、初めはオリンパスを潰し、外資系のファンドにでも買い叩かせるために送り込まれたエージェントなのではないか、という疑問を持ったりもしたが、それは全く違った。

デジカメ部門を売却するコストカッターなのではないかとも噂されていたがそれも違った。
彼はオリンパスを愛し、日本の文化を愛する、曲がったことの嫌いな優秀な経営者なのである。

著者は、優秀な技術者を多数抱え、将来性のあるオリンパスをという会社をより良いものにするために、菊川と森の辞任を要求したり、プロキシーファイト( 委任状争奪戦)を仕掛けたりしたが、最後は大株主である三井住友などの銀行の協力を得られないことが分かり、その戦いをやめた。

著者が言うには、4月の株主総会で提案される新たな経営陣も、これまでの体質を引きずる陣容であり、改革は中途半端とのことだ。これだけの痛みを被った挙句に改革がはんぱなものに終わってしまっているとすれば非常に残念でならない。

現実には無理だとしても、著者に社長として復帰して欲しいという考え方に、本を読み終わった後には変わっていた。
社長の周りをイエスマンで固め、事前の根回しにより何の議論もない会議など、日本企業の持つ悪しき慣習について考えさせられる本だ。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
オリンパス事件についてはすでに詳細なレビューが
記載されておりますので違う観点で。
まず本当に著者の信念には敬服します。

もし菊川氏がウッドフォード氏を社長に任命しなければ
また、今後も自分の権力の影響が及ぶよう
菊川氏が子飼いの部下を社長に据えていたなら
恐らくこの不正は露呈することはなかったでしょう。

オリンパス幹部は菊川氏のために働いていたのです。
その詳細は著書にも記載されています。
ウッドフォード氏は最初は「なぜ?」と怒ってましたが
途中から半ば、呆れてものも言えないという感覚が
言葉から感じ取られます。
立場は違いますが同じ日本人として恥ずかしくなります。

今回の事件とは直接、関係ありませんが取引先に菊川氏と
挨拶に行ったときのエピソードが何とも言えない気分になりました。
野球のチケットを各々2枚づつプレゼントされました。
ウッドフォード氏の手にある2枚を間髪いれず、
自分の手に奪ったそうです。

菊川氏は取引先に対して、彼はイギリス人なので
野球には興味が無くサッカーなのです。とのこと・・
チケットを横から奪う彼の小さい人間性が垣間見られました。

やはり独裁・ワンマンはどのような形であれ、
やがて崩壊します。歴史は繰り返します。
このレビューは参考になりましたか?
41 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By マンシュタイン トップ500レビュアー
形式:単行本
言うまでもなく、今やビジネスの世界で世界的有名人なったウッドフォード氏が解任される直前から、第三者委員会による調査結果の発表、プロキシーファイトからの撤退までの顛末がよくわかる書籍です。
そして、彼が不正を嫌い、名誉を重んじ、愛社精神に富みことがよくわかります。
その彼が、社長になり、社長としてサインする決算書や報告書に不正が隠されていないことを確認するという、社長として当然(不正がないことの監視は取締役としても当然の行為)の行動のために解任されるに至るという理不尽な目に遭う、日本のビジネス界の汚点の経緯がよくわかります。

オリンパスの損失隠蔽発覚のきっかけとなったFACTAに掲載された記事を読んで、私は「オリンパスの経営陣はとんでもない愚か者の集団か、さもなくば何かを隠している。どちらにせよ取締役の注意義務違反が問題になる。」と感じたものですが、著者を除きオリンパスの取締役が誰もそのように感じなかったのですから、確信犯の取締役以外も三流(本書では二流と称していますが)取締役達と言わざるを得ません。
本書にあるとおり、取締役、監査役たる人たちは、職務を賭して経営を監視し、不正を監視・防止し、経営のあるべき姿を真摯に議論することがその責務です。にも係わらず、(オリンパスに限らず)日本の大半の企業の取締役、監査役は社長のロボットになり、そして不祥事があればオリンパスのように損害賠償請求をされてしまうという、存在意義が無いものになっています。そのことに対する警鐘としての意味も大きい書でしょう。

そして本書の後段にあるとおり、
1.菊川のロボットになり、ウッドフォードと敵対した社外取締役が残る。
2.不正取引に対する融資を行った金融機関、特にメインバンクである三井住友銀行はウッドフォード氏との接触を一切謝絶するという不可解な行動をとっている。この行動は不正取引であることを知りつつ、融資したということを暴かれたくないということの裏返しである可能性がある(実際、バブル崩壊時期に都市銀行や地銀が粉飾を幇助し、あるいは積極的に協力する「共犯」関係にあったことは珍しくなく、十分にあり得る話しです)。
という点で、オリンパスの組織的な膿だしは終わっていないと言えるでしょう。
このレビューは参考になりましたか?
最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0 真相に迫る
内部の人しか知り得ない、真相に近い内容が読み取れた。
以前から、懸念していた会社の弱点が浮き彫りになった。
投稿日: 4か月前 投稿者: TMII
5つ星のうち 5.0 proxy fightを辞めた理由が良くわかった。
顧問のような形でもいいから、マイケル・ウッドフォードに復帰してほしい。
投稿日: 5か月前 投稿者: ushizaka
5つ星のうち 3.0 いい本だが少々あきる
日本企業にありがちな悪しき慣習に真っ向から敢然と立ち向かった著者の苦悩ぶりがよく書かれている。内視鏡やカメラの名門企業がここまで腐敗していたとは残念なことだが、こ... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: 岩さん
5つ星のうち 5.0 第1級のビジネス・ノンフィクション
オリンパスの粉飾決算事件は、単なる企業スキャンダルを遙かに超えた広がりを持っている。メーンバンクとのもたれ合い関係、社内の生え抜き(残念ながら多くの場合、それは「... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: mansfield1994
5つ星のうち 4.0 全然すっきりしない
 日本人的にはオリンパスの旧経営陣の心情も分からないことはない。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: lexusboy
5つ星のうち 4.0 日本の大企業、大丈夫か?
フルオーバーホールしたオリンパスペンFTを枕元に置いて愛玩している古いオリンパスファンとしては、昨年の巨大損失飛ばしの発覚、およびそれに絡んでの英人社長(本書の著... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: 昭和弐拾八號
5つ星のうち 4.0 敏腕英国人の目から見た日本企業
昨年大王製紙社長によるカジノ使い込み事件と並んで世間を騒がしたオリンパスの粉飾決裁。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: Asian_YM
5つ星のうち 4.0 アンチ・ウッドフォードに読んでほしい本です
イギリスではオリンパスとの訴訟で著者が勝利し、多額の賠償金を手にしました。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: gaiza-
5つ星のうち 5.0 企業ガバナンスを考える上で大変参考になる
オリンパス事件について興味を持って推移を見守っていた方には必読の書。渦中にいたウッドフォード氏の熱い考えがそのまま書物になっている。恐らくここに書かれているすべて... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: 公認会計士P
5つ星のうち 3.0 反社会的勢力の恐怖
ウッドフォードさんは本当に反社会的勢力が怖かったんだな、ということが伝わってきた。
それ以外は報道やインタビュー記事以上ではなかったのが残念。
投稿日: 12か月前 投稿者: Hyotantsugi
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