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角の煙草屋までの旅
 
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角の煙草屋までの旅 [大型本]

須田一政 , 梅村隆之 , 瀬戸正人 , Howard Weitzman , 木村愛理
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
価格: ¥ 5,040 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

「旨い酒が呑みたい。旨いモノを食べたい。風に誘われるままカメラをぶら下げ家を出る。いつもの通りを歩き、いつもの角を曲がる。
自宅からさほど 離れていない距離でも、カメラを構えると日々の光景に敏感になる。今日はいつも新しい。
明らかに散歩と呼ぶべき行為を旅と名づけたのは、その日の気分によって風景が思いがけなく姿を変えるのを実感していたからだ。(中略)
連載中、長年患っていた痔が悪化し近所の病院に入院する羽目になり、お粗末な個人情報が公になってしまった。
仕方がないので白い病室で西日を相手に遊んでみたり、窓の下に車が停まる度に覗き見たりと、狭い空間ではありとあらゆるものにカメラを向けたものだった。(中略)
角の煙草屋へはもう再びもどることができない。 ずいぶん遠くまで歩いてしまったのだと、今更ながら来た道を振り返る想いがする。 2011年1月 須田一政 (あとがきより)」

Photo Gallery Place Mの出版企画8冊目となる須田一政氏の「角の煙草屋までの旅」。
1970年〜72年にかけて「カメラ毎日」で連載された作品で、掲載されたままになっていた作品をあらためて見直し、全72点を収録。
連載から40年も過ぎた今でも写真は活き活きとし、かつての情景を思い起こさせる。
若い世代の人たちにも、当時の日本の写真の姿やその時代の匂いを感じて頂きたい。

レビュー

「読売新聞 よみうり堂」 2011/03/28
旅とは言いながら「角の煙草屋まで」。見慣れた街角には違いない。 それでもカメラを構えて歩けば、その時々の気分で意外な姿を見せる。「黙々と自分の足音に耳を澄ませるような、ささやかだが満ち足りた時間を歩く旅」が始まる。 広く知られざるスナップの名品だ。今も評価の高いシリーズ「風姿花伝」から数年、1980年の雑誌連載作。河川敷でテニスを楽しむ人もいれば、ギターの流しもいる。途中には自身の入院を挟み、当時の風景をよみがえらせる。ふとした日の陰り、霊妙な気配の漂いをとらえる独特の視線はむろん息づいている。 ところで、この年は昭和55年にあたる。先日、昭和時代に関する世論調査が本紙に掲載されたが、日本人が最も幸せだった時期は昭和50年代との回答が多かった。高度成長期でもバブル期でもない頃、その日常が目にしみる。 (2011年3月28日 読売新聞)

登録情報

  • 大型本: 104ページ
  • 出版社: Place M; A4版 (2011/1/20)
  • 言語 日本語, 英語
  • ISBN-10: 4905360005
  • ISBN-13: 978-4905360001
  • 発売日: 2011/1/20
  • 商品の寸法: 30.2 x 21.2 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 449,299位 (本のベストセラーを見る)
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「角の煙草屋までの旅」は、1980年にカメラ毎日連載された作品で、雑誌では増田れい子さんの文章が添えられていたが、写真集では写真のみとなっている。

それまでの須田一政氏の作品は、主に6X6フォーマットを使用したものが発表していたが、この「角の煙草屋までの旅」はライカM5、M4、ミノルタXDなどの35フォーマットでの最初の長期連載作品だった。

須田一政氏の作品の中で一つの転機になった作品と言われている。

この写真集は、写真家佐藤圭司氏の発案でPlaceMの瀬戸正人氏に繋がり、そこから写真展、写真集の刊行へと約30年の時を経て歴史から掘り起こされたものだ(出展:2011年日本カメラ3月号 P9 須田氏のインタビューより)。

「角の煙草屋までの旅」は日常写真というジャンルがあるとするなら、まさにそのルーツ的存在であった。

須田氏が生活している、神田から上野、浅草といった辺りが主の撮影地である。一部墓参りなどで遠方を撮ったものも含まれるが、そこには須田氏の実父が写っていたり、やはり日常のなかの一コマなのだ。

この連載中、須田氏は入院することになる。そのときの退屈しのぎに撮った自分の手の影絵は写真集の表紙になっている。須田氏はその不自由な入院の中でも写真が撮れることに気づき、その後自分に大きな影響があったトークショーなどで述べている。

この写真集は、今の時代とは違う少し緩やかな速度の日常が心地よく流れている。常に手元において眺めていたい一冊だと思う。
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