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観念的生活 (文春文庫)
 
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観念的生活 (文春文庫) [文庫]

中島 義道
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

デカルトに疑念を呈し、ニーチェの矛盾を看破、ドストエフスキーを笑い飛ばしもする。この一年半の生と思索の軌跡のなかで、唯一無比の哲学者は、死を怖れつつ死を哲学的に追い詰め、時間論を発展させ、高き領域にまで達するのだ。また、新稿「観念的生活、その後」で明かされる、最終的境地への予感。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中島 義道
1946年生まれ。東京大学教養学部・法学部卒業。同大学院人文科学研究科修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部哲学科修了。哲学博士。電気通信大学人間コミュニケーション学科元教授。現在「哲学塾カント」を主宰。専門は時間論、自我論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 259ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/5/10)
  • ISBN-10: 4167801329
  • ISBN-13: 978-4167801328
  • 発売日: 2011/5/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
哲学的エッセイ、というか、著者の近況報告+哲学的文章が混淆しながら、ところどころで人生についての鋭い洞察や既存の哲学説に対する批判が提示されている、という体裁の本。厭世的であること、哲学的であること、自分に出来る限り嘘をつかないこと、などなどの美意識(価値観)を徹底させて書かれる文章は非常に素晴らしい。この著者の独自的な文藝だなあ、と思う。
全体の内容構成は、身辺雑記が2割、哲学的思索が7割、そして世界≒私の人生の無意味さに関する指摘が1割、といったところだろうか。どれもおもしろいが、やはり著者の「観念的生活」を根底で支えているのは、三つ目の要素であるのは間違いなかろう。
「人生にはまったく何の意味もないのだ。ただそれだけのことである」。それだけのことなのか?と疑問に思わないではないが、「それだけのこと」と迷いなく断言するのもありだなあ、と痛感させてくれるのはいい。無意味って軽快だから。人間は究極的には何も背負う必要がない、ってことだから。
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
面白いです 2007/12/3
By USC VINE™ メンバー
形式:単行本
 さて、「観念的生活」と題した作品です。過去に雑誌で発表した物を纏めた物です。内容は過去の作品にあるように日記形式になっています。著者の筆の勢いは止まりません。還暦を過ぎたら社会不適合とかは笑えますし、考えさせられます。特に知者は常々「死」について考えているところが凄いです。この作品でもニーチェをこき下ろしたりと著者らしい切り口で書いています。読んでいても軽快に読めるところが良いところです。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
日記形式で身辺雑記でもあるのだが、哲学の素材が巧妙に練りこまれている。
読みやすさと豊穣さがうまくバランスした傑作だと思う。

素材を元手に自分の立ち位置からグッと踏み込んでくる迫力がこの著者にはある。

哲学に限らず一般に評論家は踏み込んでくる勇気、というか誠意に欠けていることが多い。視点を固定し、踏み込んでしまうと対象が相対化され、自動的に「敵」を明示してしまうからだろう。客観性を偽装し、あたりさわりのないことをツルツル滑る文体で整然と綴る評論など私には全然おもしろくないのだが。

私にとって「他者」(言語、概念)とは。
「現在の私」は存在するか。
神は存在しなければいけないか。
等々

意識しなくても、全く生活に異常をきたすわけではないが、意識しだすと泥沼にはまり込んでいくように別の世界にどうしようもなく囚われてしまう。

青い鳥を探す旅を続けるジョブホッパー達や同じ場所で佇む引きこもり、刑務所の囚人達にこそ本書が必要だと思う。

この別世界に遊ぶのに必要なツールは自分の脳と(あれば)本だけだから。
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