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観光 (ハヤカワepiブック・プラネット)
 
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観光 (ハヤカワepiブック・プラネット) [単行本]

ラッタウット・ラープチャルーンサップ , 古屋 美登里
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

タイを舞台に家族、友人の絆を優しく美しく綴る、珠玉のデビュー短篇集。ーー闘鶏に負け続け、家庭を崩壊に追い込む父を見守る娘の心の揺れを鮮烈に描く「闘鶏師」。11歳の少年が、いかがわしい酒場で大人への苦い一歩を経験する「カフェ・ラブリーで」。息子の住むタイで晩年を過ごすことになった老アメリカ人の孤独が胸に迫る「こんなところで死にたくない」。失明間近の母と美しい海辺のリゾートへ旅行にでかけた青年の苦悩を描いた表題作「観光」ほか、人生の哀しい断片を瑞々しい感性で彩った全7篇を収録。
英米の有力紙がこぞって絶賛し、タイ系アメリカ人の著者を一躍文学界のホープに押し上げた話題のベストセラー

内容(「BOOK」データベースより)

闘鶏に負けつづけ、家庭を崩壊に追い込む父を見守る娘の心の揺れを鮮烈に描く「闘鶏師」。11歳の少年が、いかがわしい酒場で大人への苦い一歩を経験する「カフェ・ラブリーで」。息子の住むタイで晩年を過ごすことになった老アメリカ人の孤独が胸に迫る「こんなところで死にたくない」。美しい海辺のリゾートへ旅行にでかけた失明間近の母とその息子の心の交流を描いた表題作「観光」ほか、人生の哀しい断片を瑞々しい感性で彩った全7篇を収録。英米の有力紙がこぞって絶賛し、タイ系アメリカ人の著者を一躍文学界のホープに押し上げた話題のベストセラー。

登録情報

  • 単行本: 274ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/2/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 415208796X
  • ISBN-13: 978-4152087966
  • 発売日: 2007/2/21
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 134,180位 (本のベストセラーを見る)
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 訳者はあとがきで、本作を日本の読者に紹介したいと思った理由を次のように書いている。

 「〜主人公たちの置かれている状況が、日本の過去のどこかの場面と(少なくともわたし個人の過去のどこかと)つながっているように思えてならなかった」

 これは読んでいて感じたなぁ。資本主義進化論的な意味で、タイの現在が日本の過去に重なるっていう感じ方はおこがましいかもしれないし、実際、リニアじゃなく、パラレルワールド的なデジャヴって捉え方が正解なんだと思う。まぁ「ガイジン」では、その昔、日本人がガイジンに感じたのと似た感情を、今ではタイ人が日本人に感じてる訳だし、そうした立場の入れ替わりってのもパラレルワールド的である。もちろん、現実の日タイ間の歴史ってのも忘れちゃいけないディティールだろうけど。「カフェ・ラブリーで」じゃ、主人公の父親はクレーン事故で“アメリカの子どもたちに送られるばかりになっていた木のおもちゃで満杯の、家ほども大きな木箱”の下敷きになって死んでしまうってエピソードも出てくる。こういうアメリカの影的な要素とか、まだまだカオス的な社会の様子の活写が、日本の戦後文学にも重なるんだよね。なんか欧米の文学より、シンパシーを感じるんである。西欧的なドラマツルギーの部分と日本の純文学的な情緒の部分が両方あって。訳者あとがきで紹介されている「ガーディアン」の書評記事の「優れた物語を読んだというだけでなく人と世の真実を知った、と読者が思うような短篇を書ける作家はきわめて少ない」って褒め言葉はまさにその通り。“人と世の真実”ってのを別の言葉にすると、“風景がよく描けている”ってことだと思うんだよね、人だけでなく社会だけでなく、その両方が存在している風景。亜熱帯の湿度とかも感じられるしさ。ローカルを描きながら普遍的である、っていうかさ。とにかく、どの短篇もハズレなし。この人、すっごい才能である。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By たつなり トップ500レビュアー
形式:文庫
翻訳ものとは思えない、平明で透明な文章。
翻訳嫌いな人(僕も基本的にそうです)でも
大丈夫だと思います。

そして、ユーモアと悲しみとが絶妙に絡んだ
タイを舞台にするいくつかのストーリーは
押しつけるところが全くないままに家族とか
親子とかを描いていて、暑い夏に読むには
最高でした。
短編集ですが、どれも駄作がないです。
というかどれも傑作です。
中にはスリリングなシーンもありますが、
そうでもないのが大半なのに、本を置けなくなる
不思議な魅力がありますね。

どうもこの作者は、訳者後書きによると本作の
あと長編の執筆に着手したものの、今では
消息不明になってしまったようですが、実に
残念でならない。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
タイ系の新人作家によるデビュー短編集。

元言語は英語でタイを舞台にしているのだが、翻訳ものを
読んでいるという感じがまったくしなかった。おそらく、
それぞれの短編のなかで描き出された人々(失明寸前の母を
思いやる息子、兄を盲目的に敬慕する弟、ギャンブルに
はまる父を心配する娘、など)の感じ方が僕たち日本人の
それにとても近いからだ。物語世界にすっとひきこまれ、
7編を一気に読んだ。

新人らしい初々しさが心地よい一方で、才能のきらめきを
感じさせる文章や光景がそこかしこにちりばめられた
宝石箱のような一冊。

おすすめである。
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最近のカスタマーレビュー
シカゴ生まれバンコック育ち、タイ人の良い作家。
すごいね、タイにこんなすばらしい作家が現れたのかい。しかも、英語で書く。若いね、28歳?... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: 朱雀正道
すばらしい筆力で、趣味ではないはずなのに気に入りました
手に取った理由は単純です。タイ系アメリカ人作家という背景にひかれ、評判も非常にいいこと。... 続きを読む
投稿日: 6か月前 投稿者: hp
うまい。最高。
何気なく手に取り、読んだのですが…
うまい。最高ですね。引きずり込まれました。
著者は幼少期をタイで育ったタイ系アメリカ人。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: 白ケチャップ
アジア系アメリカ人のデビュー短篇集
アメリカで働いているときに、そして日本で働いているときに、同僚または上司としてタイ人と働いたことがある。この人達は、どのような社会から来て、どのように社会を捉えて... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: yasu
懐かしくもあり、普遍的でもある家族の物語
 東南アジアのエキゾチックなリゾート地。バカンスに訪れる観光客が求めるのは明るい太陽と、ビーチにビール。そしてできればその場限りの異性との出会い。... 続きを読む
投稿日: 2008/1/20 投稿者: まる・ち
読む観光
「タイの国は能無しとガイジン、犯罪者と観光客の天国よ」(本文より)... 続きを読む
投稿日: 2007/12/26 投稿者: ビイハヴ
これはいいねっ
以前からこちらの本、気になっていたのですが、新進気鋭の作家ということで、あたりはずれ、好き嫌いあるかもとしり込みしていましたが、いや、読むべきでした。まさに新感覚... 続きを読む
投稿日: 2007/12/12 投稿者: sandii
思いもがけず正統派
このタイトルに自分も含めタイ好き日本人とって、妙なタイノスタルジア的誤解を呼びそうな感じがしたので、もしかするとハズすかもと思って読み始めたのですが。... 続きを読む
投稿日: 2007/10/27 投稿者: jack-hours
青春に置き去りにされた人々へ。
ラッタウット・ラープチャルーンサップの処女短篇集『観光』を読むと、青春とはそれを経験するものが通り過ぎていくものではなく、青春が我々の上を通り過ぎていくものなのだ... 続きを読む
投稿日: 2007/6/18 投稿者: miss_piggy
アジアの悲哀
作者はもとより訳者も相当巧くないとこれほど完成度の高い短編小説集にはならない。「政治的メッセージ」や「自由への渇望」などをふんだんに込めた長編でないと各種文学賞の... 続きを読む
投稿日: 2007/5/8 投稿者: nikataro
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