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観―KAN (メディアワークス文庫)
 
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観―KAN (メディアワークス文庫) [文庫]

永田 ガラ
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

室町時代の大和。天性の美貌と才能で、幼い頃から人気者となった猿楽太夫の三郎は、父の死をきっかけに兄の一座を離れた。そして十七歳の今、自分の一座を建て、将軍足利尊氏の前で舞いたいという野望を抱く。僧兵の忍性、「地獄の獅子舞」が武器の増らを誘い、夢の実現に向け走り出す。しかし彼の野望を知った南阿弥ら一味の謀略が、その背後で動き始めていた―。能楽の大成者・観阿弥が新たな芸術の創造に向けて試行錯誤する若き日の姿を鮮烈に描く。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

永田 ガラ
1970年、京都府生まれ。京都府立大学、京都大学大学院で中世~近世日本史を学ぶ。新聞社勤務の傍ら小説を書く。第16回電撃小説大賞にて三次選考を通過した作品を改稿し、『観‐KAN‐』にて作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 237ページ
  • 出版社: アスキーメディアワークス (2010/2/25)
  • ISBN-10: 4048683845
  • ISBN-13: 978-4048683845
  • 発売日: 2010/2/25
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 南北朝時代から室町時代へと移り変わる頃、興福寺あたりに十七歳の猿楽太夫がいた。後に観阿弥と呼ばれる少年は、足利尊氏の持つ威容に魅かれ、その将軍すらもひき付ける芸を極めようと志す。その一歩として自分だけの一座を立ち上げようとするのだが、見込んだ田楽の舞い手の増にはすげなく断られ、その心意気を持て余してしまう。
 そんな時、増から頼まれたという志津が彼の前に現れ、一座立ち上げの手配を整えてくれるのだが…。

 自らの才を世に示し、人々の生死を支配する権力者すらも魅了する芸を作り上げたいという欲求、父の一座を引き継ぎ、地方巡業で日銭を稼ぐ兄を蔑む気持ち、自分を上回る芸を披露するものに対する嫉妬とそれを超えようとする気概などの剥き出しの感情がここにある。観阿弥が悩み苦しむ時にどこからともなく現れ、そして去っていく白拍子あやめや、裏から支える僧兵の忍性などという、彼を前へと進ませる人々がいる。そして、彼を政治的に利用しようとする権力者達も。
 それらの環境の中、彼はどこへと進むのか。

 メディアワークスの作品としては、かなり異色だと思う。ほぼ歴史小説と言って良い。しかし、この作品が売れるようならば、十分新たな読者層を獲得できた証明となるだろう。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
デビュー作には、作家のエッセンスが
つまっていて、一番いいところが香るような気がする。
日本史の授業で習った、室町時代のアレか!
と記憶をたどれる面白さ。
現在、敷居が高く感じられる
能の草創期は、このようなものであったかと
興味深いが、
歴史によく通じながら、それをことさら前面に出すことを
潔しとせず、エンタメに徹したと推察される、
作者の心意気に敬意を表したい。
最近「内向き」の作家が多く見受けられる中、
ちゃんと「物語」を紡ぎだす力のあるひとだと思う。
ちょっとアダルトだったり残酷なところが
苦手なので、優れた構成に星4つ。
これからの永田ガラ氏と、三郎→観阿弥の
ますますの活躍を期待する。

と、池波正太郎と北方謙三と、昭和の漫画が
大好きなわたしの家内が喜んでおりました。
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形式:文庫
変わったタイトルに惹かれて購入、読んでみた。
まず文章がしっかりしている。途中で飽きさせない!
主人公が一人称で書かれているためか、感情移入がし易い。
「舞」の状況が目に浮かぶ。
読んで得をした思いだ。 お勧めの本!
この作者の次の本が楽しみ!
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