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親鸞と道元
 
 

親鸞と道元 [単行本]

五木寛之 , 立松和平
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

長年、親鸞への想いを綴り続け、長編小説『親鸞』を発表した五木氏と、10年にわたって「道元」を連載し、2007年に単行本化した『道元禅師』が、泉鏡花賞、親鸞賞を受賞した立松氏。この両者が、ほぼ同時代に生きた二人の宗教者を対比して、何がちがい何が共通しているのかを探ろうとする対談。対談は断続的に行われ、のべ15時間に及んだが、立松氏の突然の死をもって終了した。
本書には、五木寛之氏による、初めての立松氏への追悼文も収録されている。

内容(「BOOK」データベースより)

自力の道元、他力の親鸞。この両者は、何が違い、何が共通しているのか?立松和平、最後の連続対談。

登録情報

  • 単行本: 318ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2010/10/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4396613806
  • ISBN-13: 978-4396613808
  • 発売日: 2010/10/26
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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宗教者として同じ時代に生きた親鸞と道元。二人は新しい信仰の創始者であるが、その教えは対照的と思われている。その点を、五木寛之と立松和平の対談を通して、解説する。最初は対談形式なので、やや面食らってしまうが、だんだんと二人の話が進むうちに、深く引き込まれ仏教の奥深い真髄に近づいていく。読み終わっても、1回だけ読んだのでは、ただうわべだけをなぞったような気がして、何べんでも読み返したい濃い内容である。
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By 仮面ライター VINE™ メンバー
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 浄土真宗の親鸞聖人と曹洞宗の道元禅師…この二人の思想をベースとして、縦横無尽、融通無碍に仏教を語り合い、現代社会の問題点等にも触れているのが、この対談集の大きな特徴だろう。日本の仏教史において、親鸞聖人と道元禅師とは、極めて対照的な相反した生涯を送り、その考え方も、親鸞聖人は「信の一念で往生が決定(ケツジョウ)し、往生はそのまま悟りの世界に至る」という「信念往生」、道元禅師は「修行の結果として悟り(証)に達するのではなく、修行(座禅)そのものが悟り」という「修証一如(シュウショウイチニョ)」とされている(末木文美士『日本仏教史』)。そういった「信」と「行」なる文脈で両者の思想性を弁別したのが和辻哲郎であろう(「沙門道元」1920~23年,『日本精神史研究』所収)。

 だが、当書でたびたび名の挙がる「近代日本最大の仏教者」(梅原猛氏)と称される鈴木大拙は、代表的名著『日本的霊性)』(1944年)において、より根源的な観点から「日本的霊性」を深耕させた宗教として「禅」と「浄土系思想」を高く評価している。「霊性」というものを一言では説明し難いけれど、「精神の奥に潜在して居る〈はたらき〉」(角川ソフィア文庫版p.33)としておこう。大拙は「日本的霊性の情性的方面に顕現したのが浄土系的経験」であり、「知性方面に出頭したのが日本人生活の禅化」としているが(同p.39)、五木寛之さんも本書で、これをもって「日本に仏教が確実に根づいた」と述べている(p.109)。そして、一見対蹠的な親鸞聖人と道元禅師を結び付けるキーもまた、その点にあるといえよう。

 つまり、「親鸞、道元に至って日本仏教というものが日本人の仏教」になり、「日本の思想になった」ということだ(p.54)。この五木さんの認識に、立松和平さんも「二人は仏教の革新者」とし、「鈴木大拙ふうに言えば日本的霊性を確立した、仏教を日本に根づかせた人、日本の仏教を築き上げた人」と全面的に同意している(p.281)。その他、五木さんの「法然、親鸞、蓮如という三人の浄土系思想家」を「やさしく、ふかく、ひろく」と表現したり、立松さんの北海道の知床における「毘沙門堂」の話など、話題は多岐にわたり、興味の尽きることがない対話であった。ただし、残念な事に、立松和平さんは2010年2月8日急逝され、09年3月から断続的に進められてきた対談は幕を閉じてしまった。実に惜しい…合掌
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