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親米と反米―戦後日本の政治的無意識 (岩波新書)
 
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親米と反米―戦後日本の政治的無意識 (岩波新書) [新書]

吉見 俊哉
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

戦後日本社会は、基本的に深く親米的であり続けたのではないか.その感覚は、「反米」世論が高まったときすら、通奏低音として流れ続けていたのではないか.戦前戦後にわたる、大衆的なレベルでの親米感覚に焦点をあて、日本の近代や戦後天皇制、ナショナリズムの構造との不可分な関係について考察し、それを超えていく視座を模索する

内容(「BOOK」データベースより)

日本社会は、特異なまでに深く親米的であり続けたのではないか。その感覚は、「反米」世論が高まったときすら、通奏低音として流れ続けていたのではないか。戦前戦後にわたる、大衆的なレベルでの親米感覚に焦点をあて、日本の近代や戦後天皇制、ナショナリズムの構造との不可分な関係について考察し、それを超えていく視座を模索する。

登録情報

  • 新書: 240ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2007/4/20)
  • ISBN-10: 4004310695
  • ISBN-13: 978-4004310693
  • 発売日: 2007/4/20
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:新書
不勉強なもので、この本を読むまで知らなかった。イラク戦争時、日本国民は世界で例外的と
いっていいぐらいアメリカに好意的だったということを。そこには当時の首相があの戦争に賛
成の立場に立っていた、というバイアスも捨てきれないが、首相がどういおうと反米といった
ら反米という人がいてもおかしくないし(現に同じ調査においてイギリスではアメリカ不支持
が多数派)、当時トップが小泉でなかったとしてもブッシュ政権の政策には賛同したことが想像
でき、またそれが想像に難くないほど戦後60年を超えてもなお日本がアメリカの精神的属国で
あることを鑑みれば、その点はさして重要ではないのかもしれない。

本書は、世界的な趨勢として反米意識が存在するとともに、同時的に、世界でも例外的に親米
的でもある、という特異な日本の構造的問題にメスを入れる一種の日本文化論。

勘の良い人はすでに気づかれているかもしれないが、本書タイトルの「親米」と「反米」とは
つまり愛と憎と対応するものである(あっ、副題にたんと「無意識」ってあるわ)。筆者が論
ずるのはずばり、アメリカという「父」に対して日本という「子」が、「超えたい」「負かしたい」
という憎しみの意識とともに、文化的、社会的な同一化すべき理想として憧れをも抱いており、
そのアンビバレントに揺れ動いていた、という開国以来の日米関係史である。

国家などのマス的な状況を、社会学者が「俗流精神分析」で快刀乱麻に論じ挙げることについて、
批判的な意見も少なくない(ジジェクに依拠する大澤真幸しかり)。しかし、ときにマスはマス
として乱暴にでも取り扱わないかぎりブレークスルーできない場面も当然にある。冒頭で挙げた
奇妙なほどの親米意識は、そうでもしないと説明がつかない。

戦後復興期のマッカーサー元帥の奇妙なポジショニングなど興味深い論考が並ぶ、日本の「ア
メリカ受容史」。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
すばらしい 2009/11/13
By pp-tang
形式:新書
日本にとって他者であったアメリカが、その暴力性を隠蔽しながら、日本に内在化していく過程をあざやかに浮かび上がらせている。分析対象となる諸表象もバラエティーに富んで賑やか(基地、娼婦、ジャズ、プロレス、六本木、天皇、電化製品、広告、住宅、べ平連などなど、何から何までという感じだ)。時々読むのに少々くたびれる部分もあるが、リターンは大きいと思う。つまらない新書が氾濫する一方で、本書は堅気で良質で充実した一書となっている。「アメリカ的なものを抜きにして日本は考えられなくなっているなあ」という気分をお持ちの方が、何か考えてみるきっかけに読む本として、特にお勧めできる。ちなみに、226頁からラストまでの記述は、本書のほぼ完全な要約となっているので、そこから読んで見取り図とするのも手かも。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 青ち
形式:新書
副題まで読まないと誤解しそうになるのだが、これは「日本」論の本であって「アメリカ」論の本ではない。近現代の日本において「アメリカ」がどのような意味を持ち、そのような存在であったのか、という切り口から論じられた「日本」論であるから、他の期待を持ちながら本書を手に取った読み手にとっては、いささか肩透かしになるかも知れない。

内容的には、近現代日本社会に興味を持つ者であれば一読の価値のある分析が詰まっている。そういう意味では評者としても他人に薦められる本である。

ただ、カルチュラルスタディーズで知られた著者ならではの小難しい言い回しについては、「もう少し別の言い方もできように…」と思わないではない。とは言え、その他の部分にも本書の価値はあると思うので、訳わからんところは適当に流しつつ読んでも構わないだろう。必要であれば後で読み返せばいいだけのことである。
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最近のカスタマーレビュー
世界は別に反米には向かってないよ、吉見くん。世界のアメリカ化はまだまだ進行中だ。現に紅茶の国イギリスの首都ロンドンはスターバックスに占領された...
著者は1957年生まれで東京教育大附属高校から東京大学に入学した人だが、偏った視点で物事を見ると、すべてが偏って見えるという代表例。著者曰く、世界全体が反米に傾き... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: 塩津計
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投稿日: 15か月前 投稿者: 中野拓
アメリカとは日本にとって何だったのか?
文章が難しい点は否めないが、日米の関係を時代を追って解説してくれていたため日本史に疎い自分にもよく理解できた。... 続きを読む
投稿日: 2009/7/24 投稿者: 早撃ちMAC
文章の上手さに騙されそうになるが、やっぱり内容空疎
 一読した印象としては、小熊英二が『〈民主〉と〈愛国〉』でやったことを〈親米〉と〈反米〉について試みた内容、かな。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/31 投稿者: モワノンプリュ
戦後日本と駐在アメリカ軍はどのようであったか
本書は親米派や反米派がどのような構図であるのかを描いているのではなく、この2つを当時の時代の政治経済、日本占領時の「アメリカ」、その時代の風俗や書籍・描写から親米... 続きを読む
投稿日: 2007/12/29 投稿者: 蔵前
日本マイナス米国=なんだろう?
日本人の感情と日常に住まう親米と反米について、明治維新から高度成長期末までの日本と米国の関係から描写。描写の内容は、政治経済的な観点ではなく、描写対象時点の書籍や... 続きを読む
投稿日: 2007/6/10 投稿者: もん
日本の「親米」を見直す
... 続きを読む
投稿日: 2007/4/26 投稿者: ishilinguist
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