「親の品格」というからには父親も含まれると思い本書を読んでみた。何のことはない。この本には私見に満ちた子育ての心構えが説かれているだけ。その内容も、正論ではあっても古典的・通俗的な精神訓話で、いまさら御高説として承ることでもない。そんな心構えで子育ての出来る親が「品格のある親」というわけなんですか?広辞苑によると「品格」とは「品位」ともいって「人に自然にそなわっている人格的価値」ということ。本書の内容は「親の品格」とはまったくカテゴリーが違う話だ。つまり、この本のネーミングそのものが間違っている。著者の責任というより編集者のオー・ミステイク(!)ということか。それにしても「国家の品格」以来、「女性の品格」「親の品格」「子どもの品格」「会社の品格」などなど亜流の品格のオン・パレードだ。安物の品格の大廉売は、それこそ下品というもの。本当に「品格のある人」たちからは「恥を知れ」といわれそう。本書は食品でいうなら、さしずめ「内容表示違反」といったところ。しかも賞味期限も切れている。同じ書くなら、もう少し斬新な切り口で、現代の「親の品格」を模索して欲しかった。残念です。