阪神タイガースの不動の四番バッター、鉄人の金本さんの本です。
金本さんについては、今現在もフルイニング出場の世界記録を更新中の人なので、いまさら改めて人物紹介をすることもないと思いますが、もともとは新井選手同様に広島カープの選手でした。しかし、今ではもう、阪神の顔といってもいい方です。アニキというと、もうこの人の顔が浮かぶ人も多いはずです。何があっても休まない、ケガはケガだと言わなければケガじゃない。全力疾走、全力で手をぬかないプレーは当たり前。骨折してても試合に出る。などともはや人間というより超人の域の体力と精神力をイメージしてしまいます。しかし、この本には、そんな彼の意外な言葉が次々と出て来ます。
プロになって最初の年は一軍に残れずすぐにクビになると覚悟したこと、一度は阪神に来たものの優勝の翌年には阪神の選手に失望して呆れ返ってチームプレイをしなかったことなど、鳥谷に怒ったときのもともとの背景はなんだったのか、などなどファンであってさえも「あぁそうだったんだ」と思う事がたくさん出て来ます。
もちろん、タレント本ではないのでなんらかの内幕ばらしや暴露本というようなものではありません。彼が普段どんな事を考えているのか、どういうものがプロだと考えているのか、そういうものがよくわかるようになっていますし、それはどんな業種の人であれ、どんなポジションの人であれ、参考になること、指針にすべきことがたくさん書かれていると思います(いや、それは阪神ファンだからという事を抜きしてですよ)。是非、ファンはもちろんのこと、そうでない人もすごく平易な言葉で書かれているので一度機会があれば読んでみて下さい。
唯一気になったことといえば、、、この本、明らかにシーズン中に書かれていることです。しかも言及される中で確定できるものから考えても、7月頃に書かれたのではないかなと思われます。ひょっとしたらシーズンオフ中に書く予定だったのが手術だなんだで遅れたのかも知れないけれど、そこだけはちょっと気になりました。