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覗くひと (講談社文芸文庫)
 
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覗くひと (講談社文芸文庫) [文庫]

アラン・ロブ=グリエ , 望月 芳郎
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,260 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

新しい小説形式を追求したヌ-ヴォ-ロマン生まれ育った離島に時計の行商に現われたマチアスは島の少女を犯して殺す――数学的にまで昇華された文体で荒廃した深層心理を描いたヌ-ヴォ-・ロマンの傑作。

内容(「BOOK」データベースより)

時計の行商をするために生まれ育った離島にやってきたマチアスは、直前ヴィオレットという若い女性を殺していた―外界とマチアスの意識との有機的な関係を、事物そのものに迫る数学的にまで昇華された文体で描くことによって、青年の荒廃した深層心理をうかび上らせたヌーヴォー・ロマンの傑作。

登録情報

  • 文庫: 300ページ
  • 出版社: 講談社 (1999/3/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061976559
  • ISBN-13: 978-4061976559
  • 発売日: 1999/3/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 122,751位 (本のベストセラーを見る)
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
誤訳も味か 2009/7/4
形式:文庫
途中、いくつか誤訳らしき部分があるようです。マチアスが妙な部屋を訪れるシーンで、いわゆる紋中紋の手法、女を襲う男のイメージが部屋の絵画に転換する場面があり、この訳ではそれが訳しきれていないようです。絶版ですが、リカルドゥの「小説のテクスト」か何かの引用箇所の野村訳の方が確かなようです。また、旧版では第一部の最後に誤訳らしきものがあり、それは直されているようです。
しかし、望月芳郎による訳ですからね。誤訳にもちょっと味がある気がします。
「一種の遠近観のため、ずっと遠くに見える岸壁は…」
なんて、まともな日本人にはイメージなんてできないし、この日本語を仏語に訳したら作者もよう分からん、でしょうが、なんとなく頭に残ります。まあ、作者は先日死去してしまいましたが。この箇所についても、リカルドゥの理論書が詳しく説明しています。描写が物語の全体を模倣する、尖鋭な紋中紋の手法。
書かれた年代は古いですが、オールドクラシックでもなく、ある意味で畏怖すべき作品。
ドストエフスキーや太宰治、そして小説を読むことがどれだけ無邪気であったかと反省させてしまう作品、でしょうか。近現代小説を「総括」してしまう、そんな作品かもしれません。
ロブ=グリエの死によって、ある意味で重しが取れたのか昨年のノーベル文学賞はル・クレジオが受賞しました。戦後文学の傑作であるばかりでなく、文学のリミットに挑んだ作品。
描写や人物造型が私小説的で、緊張感があり、比較的読みやすいヌーヴォーロマンでしょう。
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19 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 簿記受験生 殿堂入りレビュアー
形式:文庫
本作はヌーヴォー・ロマンである。これは1950年代期にフランスで起こった小説革新運動で、伝統的な近代小説の手法(現実描写、心理描写、登場人物の造形、時間の経過など)を拒否し「小説の小説」を追求したものである。ロブ=グリエ自身「我々の小説の目標は登場人物を生かすことにあるのもでなければ、物語を語ることにあるのでもない。」と発言している。ストーリー性を潜在的に求めている読者にとっては面食らう他ないだろう。私が「主人公のマチアスが…」などと、あらすじを説明しても意味がないのである。ヌーヴォー・ロマンの旗手は、言葉が成立させる「テクスト」の表現の可能性を徹底的に追求することを主目標にしている。これはかなりの読書経験のない人でないと、その「革新性」が全く分からないことを意味する。ヌーヴォー・ロマンに興味のある人は、まず読んでみることをお勧めする。その答えは作品において表現されている「テクスト」自体に見出せるだろう…。
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