まず視聴率というものついて詳説した類書をあまり知らないので、その点を評価したいと思う。
よくテレビで瞬間最高視聴率とかいって、面白場面の総集編をやることがあるが、
この本によるとデータは一分ごとの更新だそうだから、あれは悪く言えば捏造、
よくいって視聴率を正当化の道具として使ったネタ番組程度のものなのだなと思った。
視聴率の数パーセントの変動は統計誤差のなかに入るというのは、理論自体は既知だったが、
つっこんで考えたことがなかった。
著者は業界内ですら視聴率が正しく使われていないと言うが、本当だろうか。
制作会社はそこまで頭が回らないかもしれないが、広告会社などは当然知ってると思うが・・・。
もし本当に知られてないなら、ちょっとTV会社は可哀想な子のあつまりじゃないのか?
自分にとって電波業界はどうなっているかわからない魔境なので、そこがもうちょっと詳しく知りたい。
視聴率は週刊誌やニュースではゴシップ程度のネタにすぎないが、この本は結構堅い理論派の本なので、
ゴシップの気分で読んでもピンとこないだろうし、そのギャップこそが視聴率の理解の問題点なのだろう。
たぶんこのギャップはこの先絶対に埋まることはない。