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見知らぬ町ふしぎな村 (安房直子コレクション)
 
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見知らぬ町ふしぎな村 (安房直子コレクション) [単行本]

安房 直子 , 北見 葉胡
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「魔法をかけられた舌」「うさぎ屋のひみつ」「遠い野ばらの村」ほか、子どものための短編を中心に15編。

内容(「MARC」データベースより)

「魔法をかけられた舌」「うさぎ屋のひみつ」「遠い野ばらの村」など、子どものための短編を中心に15編と、作品理解の助けになる単行本未収録のエッセイを巻末に収録。

登録情報

  • 単行本: 338ページ
  • 出版社: 偕成社 (2004/04)
  • ISBN-10: 4035409200
  • ISBN-13: 978-4035409205
  • 発売日: 2004/04
  • 商品の寸法: 21 x 15.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 日向ぼっこのぬくもりです, 2005/1/4
レビュー対象商品: 見知らぬ町ふしぎな村 (安房直子コレクション) (単行本)
 小学校の頃、給食の時間に色々な本の朗読が流れてました。大好きだったのですが、最初の5分くらいは給食の準備とかをしてるうちに聞き逃したりして、たいていの話は題名が分らずじまいでした。なので、この本の中で出会えてとても嬉しくなりました。
 "魔法をかけられた舌"だったんですね、安房直子さんだったんですね。そうか、最近になって安房さんの本を知ったのだけど、ずっと昔から好きだったんだね。ドキドキしながらページをめくりました。
 この本の中では"遠い野ばらの村"に、一番キュンとしました。
 一人暮らしのおばあさん、楽しみはお店に来たお客さんに、遠くに住んでる息子家族の話をすること。とてもとても嬉しそうに話をするおばあさん。でも、村の人たちは知っている、おばあさんに家族はいないことを。そう、おばあさんの息子も孫も彼女の想像の中にしか存在しない。なのにある日、思い描いていたままの孫娘がたずねて来た。
 私はおばあちゃん子だったので、この設定だけで胸が鳴るのですが、結末まですべてが好きです。ほっとしてキュッとします。
 この人の話はとても暖かいです。色は黄色が強いオレンジです。冬の縁側にさすお日様の色です。寒い冬の日向ぼっこ暖かさを思い出します。
 お日様の暖かさで、固くなってた身体は緊張を解き、それと同時に心もホッとします。それでいながら、この暖かさは太陽が傾くまでのほんの僅かな時間であることを知ってるので、このひと時をとてもいとしく大切に幸せに思って、胸がきゅんとなります。この本を読むとそんな感覚になるのです。
 余談ですが、宮沢賢治を思い出したりもします。私だけでしょうか?
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 心をふっと明るくしてくれる、安房直子さんのお話のふしぎな魔法, 2004/6/4
レビュー対象商品: 見知らぬ町ふしぎな村 (安房直子コレクション) (単行本)
7巻出ている「安房直子コレクション」から、まずこの1冊を選び、初めてその作品に触れてみました。

最初の「魔法をかけられた舌」を読むともうひとつ読んでみたくなり、次の「空にうかんだエレベーター」を読むとまた次のを読んでみたくなり……という具合に読んでいって、気がついたら一日で読んでしまいました。ちょっともったいない読み方だったかな。でも、それぞれが短いお話ですし、途中で読みさしにできなくて、さあーっと一息に読んでしまっていたのでした。

話の中に、おいしそうな料理の匂いや、海の潮風の香りが封じ込められているみたいな気がしました。心をふっと明るくしてくれる灯りが、話の中に点っているみたいなそんな感じ。話がそっと着地する読後感もよくて、読んでいる間、そして読み終えてからもしばらくは、作品のどこかなつかしい魔法に包まれているようでした。

この巻には、不思議なお店やもの言う生き物たちが出てくる話が集められていたみたい。途方に暮れたり寂しい気持ちを抱えた主人公が、話をする生き物の助けを借りて、独り立ちしていく話もいくつかありました。

人間と、たぬきやうさぎ、魚やかえるなどり生き物が話の中では全く対等に扱われていて、おんなじ魔法の空気を呼吸している話の静かな佇まい、それがとても素敵でした。

この巻には、全部で15の話が収められています。順に、「魔法をかけられた舌」「空にうかんだエレベーター」「ひぐれのお客」「ふしぎな文房具屋」「猫の結婚式」「うさぎ屋のひみつ」「青い花」「遠い野ばらの村」「秘密の発電所」「オリオン写真館」「海の館のひらめ」「ふしぎなシャベル」「海の口笛」「南の島の魔法の話」「だれにも見えないベランダ」。

なかでも気に入った話を三つだけ選んでみると、うさぎが毎月の会費と引き替えにお料理を配達する「うさぎ屋のひみつ」、ひとりぐらしの雑貨屋のおばあさんの所に思い描いていたとおりの孫娘が訪れる「遠い野ばらの村」、峠の道をゆりの花がパッパッと蛍光灯のように照らす映像が印象的な「秘密の発電所」でしょうか。そのほかにも、「空にうかんだエレベーター」とか「海の館のひらめ」とか、挙げていったらそれこそ全部っていうくらい、きりがなくなってしまうんですけれど。

本の装幀は、吉田浩美・吉田篤弘さんのクラフト・エヴィング商會のおふたり。この本を読む前に、たまたまクラフト・エヴィング商會の『ないもの、あります』を読んだところだったので、「あやっ? こりゃ、いいタイミングでまあ…」と、目からうろこが落ちるようでした。「目から落ちたうろこ」の使い方が違っていますが(笑)

なにか心がほっと安らぐような、そんなお話を読みたいなと思っている方に、今年刊行された「安房直子コレクション」のまずはどれか一冊いかがですか? と、おすすめしたくなりました。

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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 薪ストーブの燃える色のお話が集まっています。, 2004/5/22
レビュー対象商品: 見知らぬ町ふしぎな村 (安房直子コレクション) (単行本)
「魔法をかけられた舌」ほか、15編の短編がはいっています。どのお話も それぞれ、楽しく、心がやさしい思いで満たされます。
「遠い野ばらの村」など、おばあさんの空想の話を黙って聞いてあげる人々の気持ちに胸が熱くなるし、その話がほんとうになっていくところがうれしくて。そういうまなざしが、安房さん独自のものだと思うのです。

「ひぐれのお客」の黒猫は、薪ストーブの燃えるあったかい感じの赤い色の裏地を買いにやってきます。その赤い色は、安心して眠れる色なのです。
そんなお話が、コレクション2には集められていると思います。心がやすまって、いつの間にか安心して眠れるお話ばかりです。

また、作者について、作品を通して想像するよりなかったので、コレクションに収められているエッセーは、どれも興味深く読みました。

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