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見知らぬ場所 (新潮クレスト・ブックス)
 
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見知らぬ場所 (新潮クレスト・ブックス) [単行本]

ジュンパ ラヒリ , Jhumpa Lahiri , 小川 高義
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,415 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

『停電の夜に』以来9年ぶりの最新短篇集。本年七月、フランク・オコナー賞受賞!

妻を亡くしたあと、旅先から葉書をよこすようになった父。仄見える恋人の姿。ひとつの家族だった父と娘がそれぞれの人生を歩む切なさを描く表題作。子ども時代から行き来のあった男女の、遠のいては近づいてゆく三十年を三つの連作に巧みに切り取った「ヘーマとカウシク」。ニューヨーカー等に書きつがれた待望の最新短篇集。

内容(「BOOK」データベースより)

母を亡くしたのち、旅先から絵葉書をよこすようになった父。仄見える恋人の姿。ひとつ家族だった父娘が、それぞれの人生を歩みだす切なさ(「見知らぬ場所」)。母が「叔父」に寄せていた激しい思いとその幕切れ(「地獄/天国」)。道を逸れてゆく弟への、姉の失望と愛惜(「よいところだけ」)。子ども時代をともにすごし、やがて遠のき、ふたたび巡りあった二人。その三十年を三つの短篇に巧みに切り取り、大長篇のような余韻を残す初の連作「ヘーマとカウシク」。―名手ラヒリがさまざまな愛を描いて、深さ鮮やかさの極まる、最新短篇集。フランク・オコナー国際短篇賞受賞作。

登録情報

  • 単行本: 415ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/08)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4105900684
  • ISBN-13: 978-4105900687
  • 発売日: 2008/08
  • 商品の寸法: 18.2 x 13 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 151,336位 (本のベストセラーを見る)
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待望の三作目 2008/9/17
形式:単行本
ジュンパ・ラヒリはやはり短編(訳者によると中篇)の名手です。
「停電の夜に」でこの作家に魅了され、次の「その名にちなんで」も読みましたが、この三作目を読み終えた今、やはり短編が素晴らしい!と思います。

彼女の作品の登場人物は大抵がベンガル人で、コルカタからアメリカに移住した家族。マサチューセッツに住む知的階級の人々。そのパターンは一作目から変わらないけれど、今回は異文化の中で葛藤する第一世代から、アメリカ育ちの第二世代の物語に移っている。強い絆で結ばれていた若い家族が、年を経てそれぞれの世界を持ち、あるいはこの世を去り、互いに存在が希薄になっていく。家族とは人生の通過点にあって永遠ではない。どの家族にもある日常から心のひだを描き出す。ジュンパ・ラヒリのさらに成熟した世界に浸り、読み終えるのが惜しいと思う。

後半の「ヘーマとカウシク」は連作となっている。
幼なじみの二人が再会する「一生に一度」。母を失ったカウシクの物語の「年の暮れ」。そしてローマでの偶然の再会からふたりが恋人となり別れる「陸地へ」。
偶然の出会いと言い結末と言い、下手をするとお手軽になりがちなところだが、その静かで知的な語り口で違和感はない。「年の暮れ」の中でカウシクの母を恋う心が切なくて泣けた。長い間待ったこの三作目。期待通りの出来に満足しています。
最後に、翻訳である事を忘れさせるような小川高義氏の訳も良かったと思う。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By biscuit
形式:単行本
これまでインドとアメリカに絞られていた物語の舞台が世界中に広がり、主人公たちはローマへ、タイへ、縦横無尽に旅していく。ジュンパ・ラヒリ、新境地。
空間が広がり、時間軸が後の世代まで押しひろげられたことはまちがいないが、作者が扱うテーマの基本はあまり変わっていないという印象を受けた。
父、母、子、あるいは周りの環境の変化がもたらす微妙な「ゆらぎ」を、ジュンパ・ラヒリは彼女独特の視点で見つめ、切りとってみせる。
主人公たちは変化に抵抗したり、無理に飲み下そうとしてその苦さに顔をしかめたりする。
それでもいつか、ひょっとするといつの間にか、変化した家族や環境が、「現実」そのものに変わる日がくる。
変化に向かい合ったヒトの対応は「受け容れる」「拒絶する」という二者択一の単純な文法で語れるものではない。その、本来は言葉にできない心のうごきを、ジュンパ・ラヒリは小説の形式を借りてすくいとろうとしているようにみえる。

印象的なのは、終盤の連作。へーマとカウシクというどこにでもいる、しかし世界のどこにもいないひと組の男女が主人公だ。
舞台も、主人公も文体も異なるふたつの物語が交差して、そこからまたもうひとつの物語がはじまる。
物語が生まれる瞬間を目撃することのできる、稀有な短編集だ。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By nika
形式:単行本
短編小説は、ある時、ある場所、ある人の物語を、小さく切り取ってしまうという、短所があるだろう。
しかし、ラヒリの短編を読み貯めていくと、それぞれの登場人物につながりがあるのではないか、という様な錯覚を覚える。少しずつ、ラヒリの描くインド系の人々の世界を知っていくことが、とても心地よい。

第二部は、男女の人生を3つのツナガリのある短編であるが、第一部の中でも人々にツナガリがあるように感じた。
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