スタイリストアシスタントの宮野宏隆は、
上司命令と仕事のために渋々会社社長の三男、ダサくて挙動不審な
経理部の冬夜と1ヶ月の同居をすることに。
見た目はぼさぼさホームレス(爆)、けれど眼鏡を外すと超美人、という
お約束キャラな冬夜は「他人の目が怖い」という悲しいトラウマがあり、
最初は仕事のためと割り切っていた宏隆が、
家族にも理解されない冬夜の心に手を差し伸べて、
ブレーキをかけつつも「本能が理性の尻に敷かれ」て惹かれていく様の
描写が丁寧で、じっくり感情移入できます。
・・・が、この小説の真骨頂は、なんといっても
冬夜の電波系っぷり(笑)。
著者の作品の定番ともいえる電波系攻ですがが、今回は珍しくも受。
ずっと宏隆に片想いしていたが故にテンパッちゃうわ、
意味不明な敬語を使うわ、ブチ切れてパニックになるわと、
健気で可愛いのに、コメディ大爆発で笑えます(笑)。
宏隆のスタイリストデビューをかけた大きな企画の進行や、
冬夜のトラウマの問題など、複数の要素がからんで、
テンポ良く最後まで一気に読めました。
H度は濃い目ですが、
健気で電波な冬夜がとにかくおもろ可愛い(笑)。
宏隆の手によって毛虫から蝶に変身していく過程もですが、
他人が見たら挙動不審な冬夜の行動を「猫そっくりでわかりやすい」と、
猫扱いで可愛がる宏隆とのやりとりは、
ほのぼので可愛く、萌えどころたっぷりです。おすすめ。